「グリーゼ832c」 ― 地球とソックリ、四季豊かな巨大惑星が発見される!!
果てしなく広大な宇宙には地球と似た形態を持つ惑星や、生物がいる可能性がある惑星の存在が指摘され、日々探求されています。
■移住先の新候補「グリーゼ832c」には四季もある
最近、地球から「つる座」の方向に16光年(約150兆キロメートル)の位置に、地球と極めて似た特性を持つ惑星「グリーゼ832c」が発見されました。地球の5.4倍の質量があるスーパーアース=巨大地球型惑星です。
英「Daily Mail」が伝えたところでは、発見したのはオーストラリア、ニューサウスウェールズ大学のクリス・テイニー教授らの研究チーム。発表によると、惑星の重力で振り回される主星「グリーゼ832」のわずかな動きのぶれから「グリーゼ832c」の存在が検出されたとのこと。
また、ヨーロッパ南天天文台(ESO)のチリ観測所では、直径3.6メートルもの大型観測装置を使用し、共同研究が行われています。
研究によると、グリーゼ832cは現在までに発見された地球と似ている惑星の中でも、「最も地球と距離が近い星(約150兆キロメートル。参考:地球から月までは38万キロメートル)」だそう。また、主星に対する公転周期は約36日で、地球―太陽間と同様のソーラーシステムを持っているそうです。主成分は岩石や金属などの個体成分で、地球と極めて似た大気や温度・湿度を持ち、また驚くことに四季まである可能性があるようです。
研究チームによると、グリーゼ832cを含む周辺の太陽系外惑星は、表面に水の存在までもが確認でき、生命体が生存する可能性もあるとのこと。
地球との類似性を表す「Earth Similarity Index(ESI=地球類似性インデックス)」では、1位の「グリーゼ667Cc」、2位の「ケプラー62e」に次ぐ第3位となっており、地球に似ている星トップ3に食い込みました。
■人類の“物件探し”はこれからも続く
ちなみに、現在までに地球に似ている惑星はグリーゼ832cを含めて計23惑星が発見されているとのことです。
ただし、グリーゼ832cの成分構成や大気密度など詳細の解明はこれからであり、我々人間が住むのに適しているかの判断はまだ時期尚早のようです。
いつになるかはわかりませんが、この惑星から生命体が発見されたり、人類移住計画が立てられることも、未来には起きるかもしれませんね。
(文=Maria Rosa.S)
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