ガザ攻撃の被害者の5分の1が子ども…イスラエル軍に砲撃された4人の少年の葬儀が悲しすぎる
■ガザ地区で行われていた葬儀
一方、この会場から国境を越えて数マイル先のガザ地区では、パレスチナ人の4人の子供の葬儀が行われた。葬儀の場に並べられた4人の小さな遺体…、漁業に従事する一家のもとに生まれた9歳から11歳のこの4人の子供たちは、ガザの海岸で遊んでいたところをイスラエル海軍の軍艦による艦砲射撃に遭い死亡したのだ。
記事によれば目撃者の1人が「最初の砲撃に驚いた子供たちは着弾地から一目散に離れたが、向かっていた先に次の砲弾が撃ち込まれたんだ。砲撃はまるで子供たちを追いかけているようだった」と語っているという。
犠牲となった子供たちの祖父、アブデル・カレン・バッカーさんは怒りをあらわにし「この砲撃は人でなしの冷血人間がやった虐殺だ。最新兵器をもっている奴ら(イスラエル軍)が、標的に子供がいると分からないはずがない」と激高して語ったという。
■犠牲になるのはガザ地区の市民
最初の死亡者を出したイスラエルとは対照的に、この子どもたちの死は既に300人にものぼるパレスチナ人の死者の一部の惨劇である。人権団体によれば死者の5分の1は子供であるという。その中には生後5ヵ月の乳幼児も確認されている。
今回の海岸への砲撃の直前、イスラエル側はガザ地区の北部と東部の住民およそ10万人に、航空機からのビラの散布や自動音声電話、電子メールなどで退避勧告を指示したという。
16日の早朝に散布されたビラにはおよそ次のようなことが書かれていた。
「(我々は)テロリストとテロリストの施設、およびロケットの発射地点に向けてこれからも攻撃を続ける。IDF(イスラエル自衛軍)はあなたがたを傷つけたいとは思っていない。この避難勧告は時限を定めた短いものである。直ちに家屋を離れて避難しなければ、あなた自身とあなたの家族を危険にさらすことになる」
避難のために許された時間は朝の8時までと定められ、避難の際に通る道路も指定されていたという。もちろん、北部と東部の多くの住民は手早く当面の必需品や食料をバッグに詰めて家屋を離れ避難をはじめたということだ。
障がい者と高齢の患者をケアしているワーファ・リハビリテーションセンターもまた、避難勧告を受けた地域にあった。看護責任者であるバスマン・アッシ氏はこの日の早朝から避難勧告の連絡を何度も受けていたが、結局のところは指示に従わずに患者とスタッフ共々、施設の建物に残った。
「高齢の患者を連れ出してこの施設を出ても、行くところなんてどこにもありません。…先ほど近くに爆弾が落ちて、この建物の2階が被害を受けましたが幸い負傷者は出ませんでした」(取材に答えたバスマン・アッシ氏)
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