「ヘルプミー、オビワン!」 ホログラムによる映像メッセージが現実に?
■距離のあるものを身近に感じるための探究
この技術(または機器、プロジェクト)は、『Help Me Obi』と名付けられ、現在スコットランドで開催中のエジンバラ・アート・フェスティバルへの出展作品として、「ニュー・メディア・スコットランド(New Media Scotland)」内で公開中です。『Help Me Obi』は、当然レイア姫のホログラム・メッセージの結びの句、“Help me, Obi-Wan Kenobi. You’re my only hope”から取ったものと思われますが、Obi-WanではなくObiで止めているのは、ルーカスフィルムへの配慮というか、版権訴訟回避の手立てといったところでしょうか。
2人のアーティストは、『Help Me Obi』のコンセプトを以下のように表現しています。
“An investigation of remote relationships, intimacy and dislocation”
なんだか芸術学部の学生が展示会の前に、作品に仰々しくつけるナンセンスのようにも聞こえますが、つまり「距離のあるものを身近に感じるための探究」ということだと思います。この発言からわかることは、『Help Me Obi』の開発目的は、そもそも商業的なものではなく、アートの表現手法だったということです。しかし、もちろん今では多くの商業分野にこの技術が応用されることを望んでいます。
『Help Me Obi』の製品版を使って、空中に浮かぶ映像を自宅で手軽に楽しめるようになるには、まだまだ時間がかかりそうな気配ですが、もしこの夏スコットランド方面へ赴く予定があるのなら、エジンバラまで足を延ばして、この新技術を自分の目で確かめてみるというのはどうでしょう? 「ニュー・メディア・スコットランド(New Media Scotland)」にて、8月30日まで公開中です(無料)。
(文=巴有亜生)
参考:「Daily Mail」、「Edinburgh Art Festival」ほか
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2024.10.02 20:00心霊「ヘルプミー、オビワン!」 ホログラムによる映像メッセージが現実に?のページです。巴有亜生、ホログラム、初音ミク、ヘルプミーオビなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで