ブロークンハート症候群 ― 失恋で人は死ぬ可能性がある
■悲しい胸の痛み…実はストレスからくる心筋症だった
深い悲しみに直面した時、人は「心が痛い」などと表現するが、そのような症状は「ブロークンハート症候群」という症名でれっきとした医学的現象であることが明らかになった。また、さきほども説明したが、深い悲しみはそのまま強いストレスとなり心臓発作や脳卒中の確立が倍になり、たこつぼ型心筋症(ストレス性心筋症)に陥りやすいことが証明された。たこつぼ型心筋症とは、突如心筋梗塞と同じような胸痛と呼吸困難を発症し、左心室先端の心尖(しんせん)が機能しなくなる症状だ。それに伴い左心室の形が変形し、その名の通り、「たこつぼ型」になるため、たこつぼ型心筋症と名付けられた。また、ストレスが消えると心臓(左心室)も通常の形に戻るという。
■配偶者が亡くなると遺族も死亡リスクが上がる
2011年には研究により配偶者を亡くした遺族は6か月以内に亡くなる確率が増えるとの発表があった。研究者によると「互いを思いやる結婚はストレスを緩和する作用」があり、また互いが健康を気遣うことで長生きにもつながるのだという。
年老いるまで穏やかに暮らしてきた老夫婦に「配偶者の死」、というのはとても強いストレスになるのかもしれない。ただ「ブロークンハート症候群」で最愛の人を失う遺族の悲しみを科学で解明してしまうのは何とも味気ない。深く愛し合う夫婦だからこそ、その心の痛みを乗り越え、生きていく希望を見出すことが大切である。
(文=福島沙織)
参考:「BBC」ほか
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