モンゴルのシャーマニズムを現地取材!! トランス状態に突入する「ブー」と超自然的宗教儀式

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 これらの写真は、モンゴルを訪問した筆者が、今月5日にテルレジ国立公園にて出くわしたシャーマンの儀式を収めたものである。

 モンゴル語でシャーマンは「ブー」という。男性のブーは「ザイラン」、女性のブーは「オットガン」とも呼ばれる。彼らの役目は、人間の世界と精霊の世界を自由に往来できる存在として、両世界の調和を維持することであるとされる。


■現在もモンゴルに息づくシャーマニズム

 チンギスハーンが出現する遥か昔より、ブーたちはモンゴル人の日常生活のみならず、政治の場でも大きな影響力を持っていた。しかし17世紀頃から、次第にチベット仏教にその勢力をそがれてしまう。さらには1930年代の宗教弾圧で“過去の迷信”と喧伝され、社会主義時代には厳しい統制も受けた。ようやく言論と信仰の自由が認められた1990年代に入り、ブーの活動は少しずつ再興。首都ウランバートルに「シャーマン連盟」などの組織も作られたが、現在は山岳地帯に年配のブーがわずかに残るのみとなってしまったという。


 そもそも厳しい環境に生きる遊牧民・狩猟民たちは、人間が自然界と対等ではないことを熟知している。しかし、人間側にもっとも近い特別な存在のブー「オンゴット」に限り、霊と直接交渉することが許されており、故に彼らは“土地の守り神”として大切にされる。死後も、それぞれに「ブーの木」が選ばれ、そこに衣装や太鼓などの儀礼道具一式を掲げたまま保管されるのだ。


■ブーの儀式を詳しく解説!

 さて、実際のブーの儀式であるが、彼らは「デール」と呼ばれる独特の衣装を身にまとい、太鼓をたたき、詩を口ずさみながらトランス状態に入り、超自然的存在(先祖の魂、神霊、精霊、死霊など)と交信する。

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