不倫、内なる声、作物巨大化…?「フィンドホーン財団」創設者たちの仰天エピソード集!
■伴侶アイリーンとの出会い
ピーターが、後にフィンドホーン共同体を共に設立することになるアイリーンと出会ったのは、赴任先のイラクだった。当時、すでにアイリーンには夫と5人の子を抱えており、2人はイラクで不倫関係になったのだ。
帰国後、アイリーンは夫や子供を捨て、愛するピーターと駆け落ちまでするも、2人の結婚を阻止したのはあのシーナ・ゴゥヴァンだった。ピーターにとっては前妻かつ生涯の師でもあったシーナが、「2人はまだ夫婦になるべきではない」と神の啓示を受けたというのだ。愛する者と一緒になることができないという辛い状態の中、自殺未遂等を経て、やがてアイリーンは何者かの“内なる声”を聞くなどの霊能力に目覚めてゆく。
■悲願成就と謎のチャネラー、ホテル経営の失敗
1955年、ピーターが退役すると、ついに2人の悲願は成就する。そしてこの時期に彼らと深い関わりを持っていたのが、アン・エドワーズというチャネラー(霊や宇宙人と交信できる人物)だった。
アン・エドワーズは、スペースブラザーズ(友好的な宇宙人の総称)とコンタクトすることが可能だった。ある日、彼女は「人類がその行動を改めないと地球に大災害が起こる」というメッセージを受ける。そしてアイリーンは、神の“内なる声”によってこのメッセージを届けるべき26人を選定。かくしてアン・エドワーズとキャディ夫妻は、このスペースブラザーズからの警告を、当時のアトレー英国首相や、第二次世界大戦時に空軍司令官として活躍したダウディング卿、さらにはエリザベス女王の夫君であるエジンバラ公フィリップ殿下などにも送ったという。しかし、彼らの送ったメッセージは完全に無視されている。
さて、キャディ夫妻はその後、フィンドホーンから6kmほどのフォレスという街にあるクルーニー・ホテルの支配人となる。ここで秘書として彼らに合流したのが、ピーターにとってシーナ・ゴゥヴァン門下の姉弟子にあたるドロシー・マクリーンだった。この時代、ホテルの経営はアイリーンの“内なる声”に頼って行われていたが、1962年になると夫妻は解雇されてしまう。こうして生活の糧を失ったキャディ夫妻とその子ども、そしてドロシー・マクリーンは、フィンドホーンのキャラバン・パークに逃れてきたのだ。
以後の出来事はよく知られている通りだ。彼らの周囲に集まった人々は、いつしか「ニューエイジ・コミュニティ」として組織され、今ではイギリスの法律に基づいた財団法人となって活動している。やがてドロシー・マクリーンと、ピーターはフィンドホーンを離れるが、最後まで財団に君臨したアイリーンは、長年霊的探求に関わってきた功績を評価され、2004年にイギリス政府から叙勲されている。
「フィンドホーン財団」創設者たちによる、不可思議で謎に満ちたエピソードの数々は、今も世のオカルト愛好家たちの胸を高鳴らせ続けているのだ。
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