「パラレルワールドはあります!」注目を浴びる最新理論! 相互干渉多世界とは?
■“反発”によって違うものになろうとする力が発生
この驚くべき仮説が本当なのだとしたら、例えばどこか別のパラレルワールドで生活している“違う自分”の存在を確かめられる日が来るのだろうか? もしそんなことが可能だとしたら絶句するばかりだが、では、この仮説はいったいどんな根拠の上に立っているのか? どうやら、最先端の物理学で難解を極める「量子力学」の存在が、この仮説の形成に大きな影響を及ぼしているようである。
今回の新理論のキーワードは、「相互干渉多世界(Many Interacting Worlds)」である。刻々と生み出されるパラレルワールドは微妙に“反発(repulsion)”し合うことで、元は同じだった一方の世界とは異なる方向へと変化を進めているというのだ。つまり、枝分かれしたパラレルワールド同士には“反発”によって違うものになろうとする力が発生しているということだ。そして“反発”しあうことでお互いに影響を与え合っているという。研究チームのリーダー、ハワード・ワイズマン教授とマイケル・ホール博士は「この『相互干渉多世界』の理論は難解な量子力学の説明に繋がり、複雑な研究領域の理解を飛躍的に高めるものです」と、「Physical Review X」に掲載された研究論文で主張している。またホール博士はこの仮説は近い将来、実験やシミュレーションで検証が可能だと述べている。そしてニュートン力学でも量子力学でもない新しい理論の構築への道を拓くものになるということだ。
パラレルワールド同士の“反発”によって具体的に何が起り得るのか、またそれが我々にどんな影響を及ぼすのか、なかなか一筋縄では理解できそうにない。それで個人的にあれこれと思いを巡らせてみたのだが、例えば初訪問の飲食店で普段なら注文しないようなメニューを選びがちになったり、何かの機会に初めて訪れた土地では、普段はあまりしないようなことをしたり意外なことを考えたりすることが多そうなことに気がついた。こういった、初めての場所で「この機会に」とか「せっかくだから」と“違う自分”になろうとすることと「相互干渉多世界」はひょっとすると関連しているのかも? と考えた次第。もちろん個人の性格も大きく影響し一概には言えない例であるが……。しかし実在するというパラレルワールドに“どんだけ違う”自分がいるのか、見てみたいのは筆者だけではないだろう。
(文=仲田しんじ)
参考:「redOrbit.com」ほか
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