【ミイラ・爪長人間】心臓も内臓もすべて左右逆! 「内蔵逆位」の芸人が語る、障害者学級時代
「存在自体がオカルト」と言われている伝説のカルト芸人・チャンス大城さんの連続インタビュー企画第2弾。今回は、何もかも型破りな少年時代の思い出と、あのカリスマ芸人との運命的な出会いについて語っていただきます。
――少年時代はどんな子どもでしたか?
チャンス ずーっといじめられてましたね。アトピー性皮膚炎だったので、小1のときから全身に包帯巻いて学校行ってたんですよ。そしたら「ミイラマン」っていうあだ名つけられて、掃除道具箱に閉じ込められたりして。休み時間になるたびに、ワーッて道具箱から出てきて、みんなは逃げて。僕に捕まったらアウトなんですよ。ミイラが3,000年の眠りから覚めた、言うて。めちゃめちゃつらかったですよ。
――チャンスさんは、心臓などすべての内臓の位置が左右逆になっている「内臓逆位」だと聞いていますが、そのことは学校でも有名だったんでしょうか?
チャンス めちゃめちゃ有名でしたよ。みんな知ってましたね。先生の中には泣いてた人もいましたね。すぐ死ぬんやと思われてて。校長室とかにもよく呼ばれていましたよ。
――校長にはなんて言われるんですか?
チャンス なんか、すごい気を使われましたね。まあ、がんばろうよ、みたいな。
――体に障害のある人、というような扱いだったということでしょうか。
チャンス そうですね。実際、勉強もできなくて、3・4時間目だけ障害者学級に入れられてましたから。1・2時間目に普通に勉強してから、3・4時間目は積み木で遊んだりトランポリン跳んだりとかしてましたね。
障害者学級の遠足で淡路島に行ったんですよ。で、次の日、普通学級の遠足で奈良に行って。両方行けるから楽しかったなあ。売れっ子のタレントみたいな気持ちになって。
――学校ではいじめられていたそうですが、ご家庭はどんな感じだったんでしょうか?
チャンス 家もおかしかったですね。兄貴は半年間お風呂入ってなかったんですよ、ずっと入ってないから、久しぶりに入ったら風呂の中が真っ黒けになりましてね。
あと、爪も切らないんですよ。足の爪って、ずっと伸ばしたらまっすぐに伸びないんです。皮膚に沿って丸く伸びてくるんですよ。僕、家で夜中寝てたら、「カチ、カチ、カチ……」っていう音が聞こえてくるんですよ。
何してんねんって思って戸を開けて廊下を見たら、兄貴が歩いてるんです。最初はタップシューズ履いてるのかな、って思ったけど、伸びた爪が鳴ってたんですよね。ビックリしましたね。
母親が、その爪を切らなあかん言うて。兄貴は一度寝たら起きないんで、兄貴が寝てる間に足の爪と皮膚の間に画用紙を詰め込みまして。それで、カッターで一個一個切っていくんですよ。そしたら、丸い長い爪が取れるんです。2個目を切ったあたりで、母親がだんだん調子に乗ってきまして。3個目を切るときに力入りすぎまして。カッターが画用紙を通過して皮膚に刺さって、ビューッと血が出たんですよ。兄貴が飛び起きて、片足で飛び跳ねて、もう片方の足から血吹き出しながら「カチ、カチ」いうてて……。むちゃむちゃでしたよ。『座頭市』のエンディングみたいになってましたね。
――ご両親はどんな人でしたか?
チャンス 母はDVがひどかったですね。老人ホームで働いてて、15時間労働ぐらいで、ストレスがすごかったんですよ。僕もガンガンやられてましたね。怖かったです。でも、身長が130cmぐらいしかないんですよ。みんな見たらビックリするんですけど。家の玄関と床の段差が50cmぐらいあるんですけど、背が低すぎて、いつもまたいで上がってましたね。
父親はブラジャーの金具の工場で働いてました。両親は2人とも熱心なクリスチャンでした。でも、家の仏壇に十字架置いたりしてましたけどね。
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