UFOに誘拐された男がタイでマフィアにも誘拐される! 超名店「マジックスパイス」オーナー体験談!
元祖・スープカレーの名店「マジックスパイス」のオーナー・下村泰山さんが「実は、強烈なオカルト体験をしまくっている」という情報を歌人・笹 公人さんから入手。
急遽、インタビューを敢行し、その真相に迫った。前編ではUFOアブダクション体験や臨死体験を語ってくれた下村オーナーだが、実は“ガチ”でマフィアに誘拐された経験もあるという。その体験を聞いた。
【前編はコチラ。後編だけ読んでも面白い!】
■死の日は決まっている
――小さい頃から特殊な体験はされていたのでしょうか?
下村泰山オーナー(以下、下村) 父親は札幌で開業医をしていたのですが、私も父も「死期が迫っている人」がわかるんです。病気はもちろんのこと、突然死する人も必ず臭いがする。独特な死臭というか…他のどんな臭いにも喩えられない「死の臭い」です。
――事前に「死ぬ」とわかっていたら、死を回避することはできるんじゃ…?
下村 もちろん、病気の早期発見や早期治療にはある程度の効果はありますが、基本的には、死ぬ日は決定しているようです。「運命」という表現が適切かわかりませんが、私はそう思います。でも、唯一運命を変える方法がある。それが「必死な愛」です。
――といいますと?
下村 私は娘の身代わりになって誘拐されたことがあるんです。少し長くなりますが、順を追って話しますね。
■誘拐される夢を2人同時に見た
下村 ある年の瀬、札幌で、タイ観光局主催の「タイの夕べ」というパーティに家族で出席したときのこと。私はそのパーティに行く前から、なぜか車のハンドルを握りながらブツブツとスピーチの練習を無意識でしていて、家族から不思議な目で見られていました。自分でも何を言っているのだろう…と、自嘲 気味な感じで…。
で、会場に着いてパーティが終わる頃、抽選会が行われました。最後の最後に、1名のタイ旅行券を巡って抽選番号が呼ばれたんですが、初めの番号の人は先に帰ってしまっていて、もう一度行うことになったんです。「では2回目! タイ旅行ご招待はこの番号…」と、ステージ上の人が言った瞬間、私は番号が呼ばれる前にすでにステージ上に上がっていました。当たることがわかっていたので。
――すごい。パーティ会場に行く前から、旅行券が当たるとわかって、スピーチの練習をしていたんですね!
下村 それから半年くらいした頃かな。タイ旅行に行く1週間前に、ある嫌な夢を見たの。娘が誘拐されて殺される夢なんだけど、脳裏に焼き付いて離れない。なので朝の食卓でママ(下村氏の奥様)にその話をしたの。でも娘にそんな話をしたら怖がるだろうし、2人だけで話していて…と思っていたら、その後、 娘が家の2階から悲鳴を上げながら降りてきて「とっても怖い夢を見たの。誘拐されて、私が殺されてしまう夢…もう怖くて、怖くて…」と話し出したんです。それで、娘に詳しく夢の内容を聞いたら、私が見た夢とまったく同じ!
それを聞いた瞬間、私は「こんな恐ろしいことは、絶対現実で起こしてはいけない!」と、激しく、強く思ったんですよね。なので、私がタイに行っている間中、娘の身に何か起きるのでは…? と不安でならなかった。でもその時ふと思ったんです。「この旅行券が当たったのにも、何か意味があるのかもしれない…」と。なので、後ろ髪を引かれながら結局タイのバンコクに旅立ちました。
■バンコクで誘拐される
下村 それで、バンコクを旅行して後半になったころ…。私はそれまでも何度かバンコクに行ったことがあったのでいつも通り、自分の荷物を郵送で日本に送ろうとしたのですが、その郵便局の局員らしき男が急に話しかけてきて「荷物、手伝う
よ」と言ってくるの。「ああ、チップが目的だな?」と思った私は、その男を不審に思うこともなくやり過していたんだけど次に男は「一緒にご飯を食べよう」と言い出す。それで半ば強引に連れて行かれて、目の前に車が…。で、乗った途端、他の男がパッと乗車してきた。その瞬間「伏せろ! 動くんじゃない! 騒がなければ大丈夫だ」と言われて、銃を背中につきつけられて…。
――誘拐されてしまった!
下村 そう。それで銃を突きつけられたまま、車に揺られること1時間くらい。ある閑静な住宅地に着いたら、男が「これから行く所に、パパ(マフィアのドン)がいるから失礼のないように」と忠告をしてくる。車から降りると、目の前に平屋の家があって。中に入ると円卓が置いてあってパパらしき人物が座って待っている。そしたらそのパパが、薄ら笑いを浮かべながら「さあ、ようこそ、ミスター・シモムラ…」そう言ってきた…。
――最初から下村オーナーを狙っていたということ?
下村 そうみたいです。当時の東南アジアでは日本の大手商社マンが身代金目的で誘拐されることも珍しい事ではなく、稀に、それ以外の一般人も被害に遭っていました。私はその頃よくバンコクに通っていて、定宿も決めていたので、目をつけられて、運悪くその“稀なケース”に当たってしまったのかも…。
でも、その時はまだ「誘拐された」ということが認識できなくて、「この連中はきっと人違いをしているんだ…」と思っていた。でも、なぜ、私の名前を知っているのか…と、混乱状態。ピストルをつきつけられても、「ホンモノかなあ?」と疑っていたぐらいだった。でも、パパと話しているうちに、ひょっとしたらこれは…って思うようになった。というのも、周りの人たちの「目」。犯罪者の目って、怖いですよ。誘拐犯はタイでは即刻死刑になるんだけど、それを犯している彼らの…本物の凶悪犯の「氷のような目」。ソレを見た時、やっと「あ、現実なんだ」と感じたんですよね。
そしたら、次にパパが質問してきた。「お前のために日本ではいくら用意できる?」って。つまり、身代金として幾らくらい日本では支払ってくれる か? ということなんですね。でも、自分の値段はわからない。金額を少なく言うと殺されるのでは…という根拠のない恐怖もあって、「に…、2億5千万円!」と、これまた根拠なく言ったんです。
このやりとりの間「話しては、個室に入れられ…」をずっと繰り返していたんだけど、ずっと激しい恐怖で冷や汗かきっ放し、ずっと泣いていましたね。しかも猛烈に暑くて…その時「どうしてこうなった…、なぜこんな目に遭ったのか?」と考えた。
それで自暴自棄になって「これは悪い夢を見てるんだ!」って思い込み、円卓にあったピストルを取って自分で自分の頭を打ち抜いてしまうことも考えた。そうすればこのタチの悪い夢から醒めるかも…と思ってね。で、本当にそれを実行に移そうと思ったその時、天から声が聞こえたんです。
「待て、お前は娘の運命を変えたではないか」と。
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