“25の歯列と300本の歯”を持つ恐すぎるサメ「ラブカ」出現!! 漁師も困惑「別の時代からやって来たようだ」
想像を遥かに越える容姿や生態で、私たちを驚かせ続ける深海生物。そしてまた1匹、今度はオーストラリアで、極めて珍しい生物が発見されたとして話題になっている。
濃い茶色のヌルッとした胴体に、怪しく緑色に輝く目、そしてグロテスクとしか表現できない大きな口……。ビクトリア州東部レイクス・エントランス近海、水深700mに仕掛けられた漁師の網が偶然捕らえたこの生物の名は、「ラブカ」。カグラザメ目に属するサメの一種であるという。今回捕獲されたラブカの体長は2mほどだった。
ラブカの特徴は、何といってもその口に生えた無数の歯だ。25の歯列それぞれが、細かく鋭い歯の集合になっており、合計で300本ほどあるという。獲物に噛みつき、逃げられないよう固定するためのものだ。地元「底引き網漁協会(SETFIA)」の代表であるサイモン・ボーグ氏が「ABC News」に語ったところによると、引き揚げた漁師たちは一様に困惑している様子だったという。
「(沢山の歯を持っているので)パクっとやられたら放してもらえないでしょう」
「歯医者にとってはうってつけの患者になるかもしれませんが、まぁとても奇妙な生物ですね。寝る前の子どもに見せたいと思う親はいないでしょうよ」
「8000万年前からいる生物です。まるで別の時代からやって来たみたいでしょう」(ボーグ氏)
そう、ラブカというサメは、太古の昔からその姿を留める「生きた化石」として大変貴重な存在なのだ。比較的深い海に生息しているため、今もその生態は多くが謎に包まれたままであり、生きている状態のラブカが撮影されたのは、わずか10年ほど前、2004年のことだった。日本では現在、標本を保管している深海水族館もあるようだが、極めて珍しい魚であることに変わりはない。研究のさらなる進展にも大いに期待したいところだ。
(編集部)
参考:「ABC Rural」、「SETFIA」、「The Daily Mail」、ほか
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