北朝鮮イジリで大火傷! 無慈悲な仕打ちを受けた作品4選!!
■『グロリアスリーダー』
さらに、『ザ・インタビュー』と同じぐらいの実害を受けたものとしては、マネーホースというゲーム会社が制作していた『グロリアスリーダー』というゲームがある。こちらは金正恩を主人公にした2Dアクションゲームで、アメリカでも有数の北朝鮮通として知られる元NBAプレイヤーのデニス・ロッドマンや、北朝鮮国内で巣が発見されたという伝説上の生物、ユニコーンなどが登場する、まさにパロディの極みともいうべき内容が話題になった。マネーホースは55,000ドル(約647万円)を目標とし、制作費をKickstarterというクラウドファンディングサイトを通じて募っていた。しかし、1月7日、ハッカーによってコンピューターから『グロリアスリーダー』のデータを削除されてしまった事から、このゲームの制作を断念。マネーホース側は、今回の件はソニー・ピクチャーズに対するハッキングの模倣犯が行ったことだろうと予測しているが、少なくとも北朝鮮をパロディにしたゲームに対してハッキングをするモチベーションがある人間の犯行なのは確かだろう。
上記で紹介した4つの例では、北朝鮮サイドに制作側が一方的にけなされたり、あるいは何らかの実害を受けたというものとなっているが、逆にこれに対し、毅然とした態度で立ち向かったケースもある。それが中国でのコラ動画問題だ。昨年の中頃、中国の動画サイトで、世界のオモシロ映像の顔を金正恩やオバマ大統領、安倍総理にプーチン大統領などの顔に差し替えたコラ映像が出回り、大人気を博したものの、北朝鮮はこれを「尊厳と権威を傷つけた」として非公式ながら抗議し、動画の削除を要請。しかし中国はその要請を拒否し、現在でも様々な動画サイトで視聴可能な状況となっている。ある意味、中国だからこそできた対応であるとも言えるが、世のネットユーザーの中にはこの件を痛快だと思っている人も少なくないようだ。
北朝鮮の独裁体制など、そのミステリアスな雰囲気に惹かれる者たちによって、これからも様々な作品に登場する事になるのだろうが、扱うからにはそれなりの覚悟が必要のようだ。
(文=阿左美UMA)
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2024.10.02 20:00心霊北朝鮮イジリで大火傷! 無慈悲な仕打ちを受けた作品4選!!のページです。北朝鮮、金正恩、阿左美UMAなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで