ロシアで摘発された「トラ肉レストラン」 厨房の異様な光景!!
いわゆる高価な珍味といわれる“熊の手”や“猿の脳みそ”等々の食材――。試してみたことがある方もいるかもしれない(!?)が、今回紹介するのは世界中でもほぼ類をみないもの。
英「Daily Mail」などが伝えたところによると、ロシアでアムールトラとアムールヒョウの料理をメニューに載せて客に提供していたレストランが注目と非難を集めているようだ。
■驚きの裏メニューはトラ肉!
注目を集めるのは分かるが非難も……? そう、これらは「絶滅危惧種」、つまり捕獲すること自体が犯罪行為の動物たちだからである。
問題の場所はモスクワ郊外の閑静な場所にある高級レストラン。今月初めに、ここで頭部と体の皮を剥ぎ取られ、食用に解体されたアムールトラとヒョウが見つかったという。
現地の警察は抜き打ち検査で店に入り、これらの肉を全て押収した。警察が踏み込んだ際の調理場の映像が公開され、提供寸前の“トラ肉”などの生々しい現場の様子が収録されている。
レストランではこれらの肉を“エキゾチック”かつ“希少で高価”という謳い文句でアピールしていたようである。現地の一部のセレブたちの中では、トラの肉は「仕事でもベッドの中でもパワーを発揮できる」として評判だったという。
警察ではレストラン側が単に珍しい動物を売りにして儲けるということだけでなく、アジア向けに漢方薬の原材料や装飾用の毛皮としても需要があったとみており、肉は1キロ当たり約1,000ポンド(約18万円)、頭部はさらに価値があり2,500ポンド(約45万円)、そして毛皮はなんと7,000ポンド(約126万円)と破格の値段がついていたと推測されている。
どちらにせよ、かなりおいしい商売であったようだ。警察は、レストランで働いていたベトナム人の店員が動物の殺害と密輸に関わっていたとして調べる方針だという。
■いまだ地下で流通する「絶滅危惧種」
WWF(世界自然保護基金)によれば、アムールトラは100年前にはおよそ10万頭が棲息していたとされるが、毛皮や漢方薬の材料として乱獲され、現在では3,200頭ほどにまで減少しているという。1993年に中国ではトラの骨などを使った漢方薬は使用が認められなくなったが、現在でも違法な薬品の流通や使用を規制できていない事が指摘されている。
確かに精力がつきそうなトラとヒョウの肉ではあるが、レストランで出されていた料理がまさか絶滅危惧種だとは誰も思わないだろう。……あまり変わったメニューには飛びつかない方が賢明かもしれない。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Daily Mail」、「Mirror」ほか
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2024.10.02 20:00心霊ロシアで摘発された「トラ肉レストラン」 厨房の異様な光景!!のページです。ロシア、絶滅危惧種、Maria Rosa.Sなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで