「イスラム国」兵士が天国に行けなくなる銃弾? 最終ウェポン“豚肉弾”に再び注目が集まる
世界的な懸念の中、事態収拾の糸口が見えない「イスラム国」(IS)の支配地域拡大を目指す動き。
そんな中で、IS兵士の戦闘意欲を失わせる画期的な武器が注目を集めている。なんとその武器で殺されたIS兵士は天国へ行けなくなるというのだ。
■対IS兵士用の“豚肉”入り弾丸!
米アイダホ州ダルトン・ガーデンズにある武器製造会社、「South Fork Industries」が今から2年前の2013年に開発した弾丸が、今また脚光を浴びることになった。
その弾丸にはなんと、豚肉のエキスがコーティングされているというのだ。
これはいったいどういうことなのか? 同社代表の説明によれば、イスラムの教義において不浄なものとされいる豚肉(のエキス)が含まれた弾丸で銃殺されたイスラム兵士は「穢れた」存在となり、ジハードの末に死んで天国へ行くという目的を達成できなくなるという。
同社はこの弾丸を「Jihawg Ammo」と名づけ、箱には“塗装には豚肉入り!”や“ムハンマドに(豚肉の)ハムを!”などの挑発的なスローガンを掲げている。
まさにテロの標的にされてしまいそうな風刺的なニュアンスのフレーズの数々がプリントされているのだ。
「この弾丸を使うことによって、イスラム兵士を殺すだけでなく地獄送りにできる。これを知ったイスラム兵士は戦闘の前に複雑な思いを抱くだろう。この武器には攻撃と抑止という2つの効果があるのです」と、同社代表は「CBS」(2013年)などの取材に応えている。
しかし「CBS」の記事には、この弾丸の“効力”について若干の疑問も述べられている。イスラム教の聖典「コーラン」においては、豚への接触や豚肉の摂取は必ずしも罰せられるものではないというのだ。
ワシントンのゴンザガ大学で宗教学を研究するシャノン・ダン助教授は、イスラム教では、豚肉を強制的に食べさせられたり、豚肉を食べるしかない状況下であれば、摂取しても罰せられることはないとの見解を示している。
「コーランの研究者の中には、もし飢えている状態で豚肉しか食べるものがなければ、むしろ積極的に食べるべきだ、と解釈している人もいます」(シャノン・ダン助教授)
商品企画としての着想はなかなかよかったものの、どうやらこの“ひと工夫”はひょっとすると徒労に終わったのかもしれない。また、この弾が“効いた”ところで、さらに根深い憎しみを生んでいる可能性は高い。
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