美しすぎるサイボーグ彫刻 ― 動物と金属の奇跡の融合
■現地ギャラリーで反響を呼ぶ
クロフォードさんは作品を生み出すために、多大な時間を解剖学とポージングの勉強に費やしたという。その結果、金属のアマルガム(水銀と他金属の合金)とリアルな動物の一部を組み合わせることで、それぞれの動物がより自然で本物の姿に近づくことがわかった。
このことについて、クロフォードさんはゴシック・リバイバル建築や「フランケン・シュタイン」や「ジキルとハイド」などの文献から影響を受けたと語る。分解・解体されたものが再び融合されるというテーマがお気に入りなのだとか。
現地大手ギャラリーの責任者、ソティリス・ソティリオ氏によれば「クロフォードさんの作品群は顧客たちからも強い手応えや反響がある」ということだ。作品を見て一瞬眉をひそめる人たちも、動物が作品用に殺害されたものではないと知ると好意的になるという。
さて、気になる作品のお値段だが、一体あたりの価格は、およそ3,000NZドル(約27万円) から10,000NZドル(約90万円)。中には値段がついておらず“応相談”の作品も…。確かにアートとして楽しむ分には、アリなような気もするが、もし家に飾ってあったらギョッとするような気も…。芸術の世界はつくづく奥深いと感じた次第だ。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Daily Mail」、「Art Bay Gallery」、「NZ Art Show」ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊美しすぎるサイボーグ彫刻 ― 動物と金属の奇跡の融合のページです。アート、剥製、Maria Rosa.S、オブジェなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで