死にそうになった時現れる“第三の男”の正体が明らかに? 科学者が見解発表=スイス
■タイムラグによって“幽霊”が出現
実験の模様 画像は「YouTube」よりしかし、このロボットの反応時間をプログラムによってほんの千分の1秒でも遅らせると、人間の感受性は劇的に変化したという。自分が行なった動作に僅かな時間差をつけて再現するロボットは人間にとってもはや“他人”になるというのだ。そこにいないはずの他者、つまり広い意味での“幽霊”の存在を、この実験を通じて多くの参加者が感じたという。
この時の被験者の脳内では知覚性運動信号に混乱が生じており、脳神経障害者と同じような状態にあるということだ。幽霊の存在をありありと実感するというあまりの気味の悪さに、途中で実験の中断を願い出た参加者もいたと、実験を主導したジウリオ・ロジーニ氏は「EPFL」のニュース記事の中で語っている。
論文ではこの実験結果を受けて「科学者としては、幽霊は単なる脳内現象であると認識している」と述べている。そしてこの研究をもとに統合失調症への理解が深まり、“幽霊”の存在に苛まれる人々の症状を軽減する機器の開発にも繋がるということだ。
これで“幽霊”の存在は科学的に解明されてしまったとことになるが……。とはいえ、これはあくまでも“主観的な問題”として幽霊を解明したわけであり、ポルターガイストやEVP(電子音声現象)など、客観的な心霊現象を説明するものにはならない。ともあれ、今回のようにこれまで心霊現象と思われていた現象が科学的に解明されていくほど、その分、本物の心霊現象の実相が徐々に浮き彫りなってくるといえるのではないだろうか。
(文=仲田しんじ)
参考:「Daily Mail」、「EPFL」ほか
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