本当は怖い!! 東京都内の不吉な名前の「坂」

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saka.jpg画像は『江戸と東京の坂―決定版!古地図“今昔”散策』(日本文芸社)より

 東京23区には700以上の坂に名前がつけられているが、これは世界でも例を見ない事柄のようだ。

 古来より日本には自然崇拝の文化があり、生活空間をきめ細かく認識することによって村社会的思想が守られてきたと考えられる。その名残りで坂に名前がつけられたという説が有力だ。

 さらに人文地理学的な見方をすれば、江戸・東京における坂は、山手と下町、つまりお屋敷と町屋を分けるものであるといって間違いないらしい。早い話が昔は、小高い丘には金持ちが住み、平地にはそうではない一般の人々が暮らしていたということのようだ。

■都内にある、不吉な名前の坂

 このように都内には無数の坂があるが、中には変わった名前がついている坂も多い。ここでは不吉な名前のついた坂をいくつか紹介したいと思う。

・目黒区「十七が坂(じゅうしちざか)」
 この坂で滑ったり転んだりすると17才になった時に、災いが起こるという、言い伝えがある。

・文京区「切支丹坂(きりしたんざか)」
 江戸時代、多くのキリシタンが幽閉された収容施設「切支丹屋敷」に通ずる坂であった。

・新宿区「逢坂(おうさか)」
 奈良時代、病死した男が幽霊になって彼女と逢引をしていた伝説がある。

・新宿区「念仏坂」
 昼夜念仏を唱える坊主がいた。また、この坂の脇には崖が広がり、屈曲し危険であったので通行人は念仏を唱えて往来したといわれる。

・大田区「おいはぎ坂」
 かつては両脇を木々で囲まれ、細く見通しがきかなかったことから、おいはぎ被害が多発したという。

・大田区「首吊り坂」
 坂の上にある民家で首吊り自殺があったことに由来する。
 
・港区「暗闇坂」
 昼間でも暗いほど鬱蒼と樹木が茂っており、暗く見通しの悪い急な坂道のためか、妖怪、幽霊が出没するという伝説が生み出された。
 
 都内だけで、不吉な名前のついた坂がこれだけあることを思うと、私たちが普段、何気なく歩いている坂にも、ひょっとすると何かしらの“いわく”があるのかもしれない……。
(文=traveling編集部)

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