「イスラム国」のヨーロッパ侵攻に関する予言を一挙公開! ローマを滅ぼす日そしてハルマゲドンが…

■ノストラダムスの「IS」予言

「イスラム国」のヨーロッパ侵攻に関する予言を一挙公開!  ローマを滅ぼす日そしてハルマゲドンが…の画像2画像は、Wikipediaより

 次はノストラダムスだ。「百詩篇集」の6巻80番にこんな不気味な詩がある。

フェズの王国がヨーロッパの諸王国へと到達するだろう。
彼らの都市に火、そして刃が断ち切るだろう。
アジアの貴人が海と陸とで大軍を。
それで紺青の者たちが十字架を死へと追いやるだろう。
                 (山津寿丸氏訳)

 ノストラダムスが活躍した頃は、スレイマン一世(1520~1566)の時代で、イスラム王朝オスマン帝国の全盛期だ。1571年のレパントの海戦までは、地中海の制海権はオスマン海軍が握っていたと言われている。

 しかし、北アフリカの端っこ、スペインの向かい側にあるモロッコ地方には独自の王朝があった。それがフェズを首都とするフェズ王国だ。だが、この王朝は短命で、1472年に建国され、1550年には滅んだ。つまり、1555年にノストラダムスが初の予言集を出版した頃には、すでに存在しなかったのだ。

 ましてや、キリスト教徒の国土回復運動(レコンキスタ)のことを考えると、この詩は歴史を逆さまにした記述といえる。中世以来イスラムに支配されていたスペインだが、しぶとい反抗により、1492年にはグラナダ王朝を滅ぼし、イスラム教徒を海の向こうへと追放することに成功した。その追われた人々が逃げ込んだ先がフェズで、しかも、ノストラダムスが生きている間に滅んだ王国なのである。そんなフェズ王国が「ヨーロッパの諸王国へと到達する」とは、まるで甦って「逆レコンキスタ」を仕掛けるようではないか。

 そういうわけで、これは未来に、逆にイスラム勢力がジブラルタル海峡を渡ってヨーロッパへと攻め込み、「十字架を死へと追いやる」ことを予言した詩とも取れるのだ。

 しかも、恐るべきことに、これは現代のISの主張ともピタリと符合する。なぜなら、彼らはスペイン・ポルトガルを丸ごとイスラム領にすると表明しているからだ。

 さて、以上の“ビッグネーム”とは違い、次の人物はマイナーなアメリカ人だが、ソロモン氏と同じ現代人であり、しかも臨死体験者ということで、傾聴に値する。


■臨死体験で未来を見た、ダニオン・ブリンクリーの「IS」予言

 以下、1994年刊行の『未来からの生還』(同朋舎出版)から抜粋する。

 1975年、当時25歳のダニオン・ブリンクリーは電話中に雷に打たれ、魂が肉体から抜け出るという臨死体験をする。しかも、「あの世」で「光の存在」から未来の出来事を見せられる。彼は翌年、医師のレイモンド・ムーディー博士と出会う。博士の証言によると、その時、ブリンクリーは時期も含めてソ連崩壊や湾岸戦争を予言してみせたという。

「私は彼の予言をまともに取り合わなかった。(略)事故のせいで彼の脳のどこかが狂ってしまったのだろうと考えていたのだ。(略)なにしろ雷に打たれたんだ、誰だってどこか少しくらいはおかしくなるに決まっていると同情しながら。だが後に、それこそ雷に打たれたような気がしたのはこの私だった。彼が予言した出来事が実際に起こり始めたのだ!」

 ブリンクリーによると、「光の存在」から次々と未来のビジョンを見せられた。そして最後の十三番目のビジョンこそ、第三次世界大戦に関するものだったという。

「第三次世界大戦の場面が、目の前に現れた。私は砂漠から森林まで、何百という地域を一瞬にしてめぐった。そして、世界中に争いと大混乱が渦巻いているさまを目にした。どうやら、この最後の戦争、いわばハルマゲドンは、恐怖のために引き起こされるらしい。中でも、もっとも不可思議なビジョンは、黒いローブとベールをまとった女性の軍隊が、ヨーロッパの街を行進しているというものだ」

 これが、イスラム軍がヨーロッパを占領している光景でなくて何だろうか! しかも、これはイスラム圏の中でも、極めて原理主義的な国(又は組織)の軍隊のようだ。

 もっとも、お告げをした「光の存在」は、「1994年から96年までがこの戦争が勃発するかどうかを決定付ける重要な時期」であり、このまま進めば2004年までには「世界は今あなたが知っているものとは違ったものになっているはずです」と述べている。

 このことから、時期は外れて内容は当たっているというパターンか、あるいは、もしかしてわれわれは無事に「分岐点」を乗り越えたのかもしれない。

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