イエスは偽預言者、キリスト教は弟子の妄想!? 「マンダ人」とフリーメーソンが知る“真実”
■キリスト教はパウロの妄想!?
では、そうしたイエスがどうして神の子であり、世界の救世主(キリスト)とまで信じられることになったのだろうか。イエスを救世主とする教え、つまり、現在キリスト教と呼ばれる信仰の基礎を作ったのは、イエスの弟子の1人パウロに他ならない。しかし実は、パウロ本人は生前のイエスに会ったこともないのだ。
パウロ(ユダヤ名:サウロ)は、本来熱心なユダヤ教徒で、イエスの弟子たちを異端として迫害していた。しかし「使徒言行録」第9章によれば、稲妻に打たれた際にイエスの声を聞き、盲目となってしまった。そこで、イエスの弟子アナニヤに治療を受けたことで回心し、以後は活発にイエスの教えを広めるようになった人物だ。今日に至るキリスト教の教えは、4つの「福音書」や「使徒言行録」に加え、パウロが残した幾多の書簡が基礎となっている。要は、イエスの教えを、生前の師と直面してもいないパウロが独自の解釈を加えたものこそが、現在のキリスト教であるということだ。
ただ、この宗教が過去2000年の人類の歴史を動かしてきたのは紛れもない事実だ。極論を言えば、人類は2000年間、パウロという人物の妄想に踊らされてきたとも解釈できる。
■あの秘密結社は知っていた
ところが、このからくりに気づいている集団がマンダ人以外にもいる可能性がある。その集団こそ、陰謀結社として世界を影で操るとも言われる組織、フリーメーソンである。
実はフリーメーソンのグランドロッジ(本部)は1717年の6月24日、ヨハネの祝日に結成されている。さらに彼らは、洗礼者ヨハネを自らの守護聖人と仰いでいるのだ。
フリーメーソンの伝説的な起源は、フェニキアの棟梁ヒラム・アビフとされているが、直接の起源は聖地エルサレムにいたテンプル騎士団に求められる。そして彼らは、エルサレムでイエスに関連する遺物を捜索していたという。その過程で、ヨハネとイエスの真の関係に気づき、その教えがフリーメーソンに伝えられている可能性も考えられるのだ。
そもそもフリーメーソンを悪役としてきたのは、権威の側、つまりキリスト教会である。フリーメーソンが、キリスト教会にとって都合の悪い真実を密かに伝えており、その権威を脅かす可能性があるとすれば当然であろう。しかし、今回紹介したマンダ人の教えが正しいとすれば、真実を捻じ曲げているのはキリスト教会の側であり、彼らこそがパウロの妄想に取り憑かれて2000年もの間人類を操ってきたと言えるのだ。これはつまり、フリーメーソン陰謀説を広めたり信じる者たちも、我知らず世界支配の大きな陰謀に加担させられているということになるだろう。
羽仁礼(はに・れい)
一般社団法人潜在科学研究所主任研究員、ASIOS創設会員
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2024.10.02 20:00心霊イエスは偽預言者、キリスト教は弟子の妄想!? 「マンダ人」とフリーメーソンが知る“真実”のページです。キリスト教、フリーメイソン、羽仁礼、イエス、マンダ人、グノーシス派、ヨハネなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで