地震前に「ネズミ」のツイート数が増加?小笠原巨大地震に関する予測・前兆まとめ
■民間研究者も指摘していた!
独自の手法で地震予測を行うサイト「アキラの地震予報」は、地震発生当日の10時52分に「父島圏内にM4.0~M5.0の地震発生合図が沢山出ました。小笠原地方中心として、南太平洋・マリアナ・ニューギニア・フィリピン・台湾・本土近辺・千島列島・サハリン・アリューシャン列島など、環太平洋では、一週間程地震発生に要注意です。特に、まだまだ続く父島近辺・本土近辺の地震や火山活動の可能性が高いです」と発表していた。規模こそ予測よりも大きいものだったが、「父島圏内」ということでは的中していたといえるだろう。
■動物も異常を感じ取っている!?
前述のように、今回の地震を予測していた専門家が複数存在したわけだが、それ以外にも、これに対応すると思しき前兆現象が起きていた。
・ イルカやクジラだけではない! シャチも……
まず目を引くものとしては、地震から5日前の5月25日に、東京湾にシャチの群れが迷い込んでいるのが目撃され、話題となった件がある。
そもそも、東京湾にシャチが現れたこと自体が極めて珍しい。横浜・八景島シーパラダイスで20年以上にわたり獣医を務める大津 大(だい)氏は、「シャチを含む鯨類は相模湾の沖にはかなりの数が生息しており、コククジラやセミイルカは時折、東京湾までやってくることがある。ただ、シャチは前代未聞だ。エサを追いかけて入ってきてしまったのだろうか」( ZAKZAK、2015年5月28日)と語っている。
さらに武蔵野学院大の島村英紀特任教授は、「海中に住む生物は体内に、われわれが研究用に使用しているものよりはるかに優れた電磁気センサーを持っているとされる。(中略)今回、シャチも地震が起こる前に海の底から伝わってくる磁力をセンサーで事前に感知し、東京湾に現れた可能性はある」(ZAKZAK、同上)と述べている。
筆者は地震前兆研究家として、特に地震前の動物異常行動のデータを多く収集してきた。クジラやイルカについては、3.11の1週間ほど前に茨城県鹿嶋市の海岸でイルカ約50頭が打ち上げられたケースなどの前兆例がある。また、今年4月10日には、茨城県鉾田市沖でイルカ約150頭が座礁したケースもあった。これは今回の地震から50日前のことであり、タイムラグが若干気になるが、やはり同様の前兆現象であった可能性は捨て切れない。しかし、それでもシャチが関連する地震前兆現象については聞いたこともなく、完全にノーマークだった。今後シャチに異変が起きた時には、イルカやクジラと同様に注視しなければならないだろう。
・ 筆者宅のネズミにも異変
動物の異常行動といえば、5月25日の埼玉県北部を震源とする地震を扱った先日の記事で、筆者の自宅の天井裏でネズミたちが「運動会」を行っていたことを書いたばかりだ。実は、今回の地震から2日前となる5月28日0時ごろ、またもネズミが天井裏でうるさく走り回っていたのだ。「これほど頻繁にあると、もしかしたら地震以外の要因ではないか」と思ったものだが、そうしているうちにM8.1の地震が起きてしまったというわけだ。しかも、淡路島に住む知り合いの家でも、数日前に天井裏でネズミが騒いでいたという。
ちなみに、Yahoo!リアルタイム検索で、「ネズミ 天井」と検索した結果の月間グラフを見ると、5月24日(埼玉県北部M5.5の前日)と5月30日(小笠原諸島西方沖M8.1の当日)に最大のピークがある。これはTwitter上でのツイート数に基づくデータだが、やはり大きな地震の直前にはネズミが騒ぐのではないか。
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2024.10.02 20:00心霊地震前に「ネズミ」のツイート数が増加?小笠原巨大地震に関する予測・前兆まとめのページです。百瀬直也、噴火、小笠原諸島、地震などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで