発見者「我々は何か大きなものの上に存在している」 ― 地球を覆う巨大なプラズマ・チューブ構造が証明される

■南半球全天を観測する望遠鏡

plasmatubes2.JPGScience2.0」の記事より

 この観測によって、彼女は電離層内のイオン化のパターンが非常に構造化されていることも発見、地球の磁場に整列しているチューブ状の構造内を流れていることがわかったという。

 その後それらのチューブは自ら和合し移動するというのだが、“漂流プラズマチューブ”となったものは、天文データや衛星に依属したナビゲーションシステムなどに信号のひずみを生じさせるなどの影響を及ぼす可能性があるということだ。


■学生だから? 最初は認められなかった大発見

 これらの発見は、これまで誰も証明できず、天文物理学“初”となったわけだが、最初は“望遠鏡の画像欠陥である”として却下されていたのだという。

 その理由をロイさんは「今までこの望遠鏡を使用した前例はなく、この方法で取得したデータを見た人がいなかったんです。さらに、私はただの学生。だから、大多数の人は私のデータを“撮影上の問題”と思ったようです」と語っている。

 しかし彼女は諦めずに慎重に観測を続け、今回の結果に至った。ロイさんの担当教授マーフィ博士は「今回の発見は科学界に偉大な功績を残しただけでなく、一度却下されたデータを数カ月も研究し続け、その存在を証明してみせたことが大変印象深い」と語っている。

 実験者が「学生である」ことや「新機材」を用いた実験結果のために、埋もれてしまっている偉大な発見はほかにもあるかもしれない。これからも新しい考えから歴史的な発見が出てくることに期待しよう。
(文=遠野そら)

「Cosmic cinema: astronomers make real-time, 3D movies of plasma tubes drifting overhead」 動画は「YouTube」より

参考:「News.com.au」、「Science2.0」、「Murchison Widefield Array」ほか

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