研究で明らかになった「夏が恋の季節」である根拠とは?
■精子の過酷なサバイバルレース
画像は「Wikimedia Commons」より意外なことに冬の間のほうが、精液中の精子の数は多く“濃い”ということだ。しかし分母となる数は多くとも、活発な精子の割合は低く運動性能も落ちているということで、夏よりも“子作り”には向いていないという。
子どもを望み定期的に性交を行っているにもかかわらず、妊娠しないまま1年以上が経った状態が「不妊」と定義されているが、確率からすればその責任の半分は男性の側にあることになる。いわゆる「男性不妊」だが、妊娠するためには少なくとも精液中の精子の40%が活動していなければならないといわれ、また精子の運動性能の低さも不妊の大きな要因と考えられている。それというのも、精子の“旅”はいくつもの難関が待ち構える“サバイバルレース”だからだ。
精子にとって苛酷な酸性状態に保たれた膣内をなんとか通り過ぎて生き残った精子は、次にとても泳ぎ難い粘性の高い液に満たされた子宮頚管に放り出され、狭い卵管開口部をくぐり抜けてやっとの思いで卵子に辿り着くのだ。1億匹もの精子が放出されても、最後の卵子に出会えるのは数十~数百匹ともいわれてる。運動性能の高い精子しかこのサバイバルレースを勝ち抜くことはできない。いや、むしろこの苛酷な旅路は優秀な精子を選別するプロセスなのかもしれない。
現在は人工授精という手段も選べるが、やはりこのサバイバルレースで選り抜かれた精子が着床し受精してこその我が子、という感は否めないかもしれない。現在、北半球在住で“当事者”にある方々におかれては、これから迎える7月、8月をぜひ有効活用していただきたいものだ。
(文=仲田しんじ)
参考:「Daily Mail」、「Independent」ほか
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