【動画】もしも銀河や星雲やブラックホールが地球に近づいたら夜空はどう見える?
●アンドロメダ銀河
まず現れたのは、夜空を埋め尽くすほど大きなアンドロメダ銀河である。直径が約22万光年ほどとも言われ、約1兆個の恒星からなるというこの銀河は、夜空をすっぽりと覆ってしまっていることからその大きさがうかがい知れる。
●環状星雲
次は地球の自転に合わせて、夜空を横切るリング状の環状星雲が現れる。直径1光年というこの星雲は、4000年前に起きた超新星爆発で寿命を迎えた星たちが放出したガスで光っている。
●かに星雲
神秘的なオーロラに照らされて現れるのは、「かに星雲」である。現在も膨張を続けているこの星雲は、環状星雲と同じ超新星残骸だ。西暦1054年に起きた超新星爆発は、平安時代の日本でも観察され、藤原定家の文献にも記録が残されている。
●ヘルクレス座球状星団(M13)
次は、北天から確認できる最大の球状星団のヘルクレス座球状星団(M13)である。銀河全体からすれば十分な大きさではないが、10万個の恒星からなる直径115光年という星団であり、たくさんの恒星が輝いているのが確認できる。
●超新星
まるで神のクロスのような形をしているのは、超新星である。ここでは月よりも明るく輝いており、中心部からは眩い光が放たれている。爆発の際には強烈なガンマ線が周囲に放射され、50光年先の惑星をも壊滅するという。
●子持ち銀河
巨大な渦を巻き現れるのは、子持ち銀河である。すぐ近くにある伴銀河“NGC5195”と一部物質を共有し共存しているこの銀河は、なるほど“子持ち”銀河と呼ばれる通り、すぐ近くに小さな銀河を見ることができる。
●プレアデス星団
肉眼でも確認することができるという有名なプレアデス星団も、ここではより間近に現れる。夜空を大きく横切っていく姿は圧巻である。
●ブラックホール
最後を締めくくるのは、地上を真昼のように照らすブラックホールである。夜空に浮かぶ光は、「これがブラックホール?」と思わず二度見してしまう程の眩さだ。ブラックホールといえば、文字通り“真っ暗な闇”に支配された世界をイメージしてしまうが、実際はクエーサーと呼ばれる旋回塵やガスの過熱領域を有しており、非常に明るく輝いているという。
我々のいる銀河系のことは天の川銀河と呼ばれるが、50億年後にアンドロメダ銀河に吸収されると広く認知されている。もしかしたら、このシミュレーション動画にある夜空を50億年後には見られるかもしれない。
(文=遠野そら)
参考:「Daily Mail」ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【動画】もしも銀河や星雲やブラックホールが地球に近づいたら夜空はどう見える?のページです。ブラックホール、遠野そら、ロスコスモス、星雲、銀河などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで