「ママ、僕はもう死にたい」5歳児がこうまで訴える難病「FSGS」の絶望的病状とは?
モーガン・ビショップ君は、英国サリー州に住む5歳の男の子だ。モーガン君は生後4カ月の時から、歩くのもままならないほどの重い湿疹に苦しんでいる。彼は5歳の誕生日に母親のダナさんにこう言った、「もう我慢できない。ママ、僕を死なせて」。
■モーガン君の病「FSGS」
モーガン君は、生後数カ月で多くの食物(卵、ナッツ、乳製品、大豆、バナナ、アボガド、キウイ、ジャガイモ、米、その他)と環境因子(ホコリ、洗剤等)にアレルギーを示し、またネフローゼ症候群である「FSGS: Focal Segmental Glomerulosclerosis(巣状分節性糸球体硬化症)」と診断された。
このFSGSにかかると、腎臓が硬化し血液を濾過する事ができなくなり、腎臓からタンパク質が漏れ出てしまう。モーガン君の両親は、彼を連れていくつもの病院を訪れ、英国でできるあらゆる治療――抗がん剤と同等の強い化学療法さえも――試みたが、彼の湿疹は悪化する一方であった。
■過酷な日常生活

モーガン君の湿疹は全身に及んでいる。特に脚と足の裏はひどくひび割れているので、彼は歩くこともままならず、症状がひどい時は車いすを使わざるをえない。湿疹が悪化した時のモーガン君の肌は、まるで大やけどをしたような状態だ。
痛みと痒みで夜も眠れないので、モーガン君は学校に午前中だけしか登校できない。しかし、学校に行ってもヒドイ痒みのために、集中する事ができず鉛筆を握ることさえ難しい時があるという。ダナさんはまた、「モーガンは学校から帰ってきて『友達と遊ぼうとしたけれど、数歩しか歩けなかった』と言うのです」と悲しげに話す。モーガン君が友達と遊べるのは本当に稀だ。
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