国際批判も無視! 1万匹以上の犬を虐殺する中国ユーリン「犬肉祭り」
「世界三大料理」のひとつとしても世界中で親しまれている中華料理。食への探求心が強い中国人たちは、あらゆる食材を使うことでも知られている。しかし、ペットとして人気の高い「犬を食べる習慣」については、これまでも度々愛好家らから激しい批判の対象となってきた――。その犬食を祭りとして大々的に行う衝撃のニュースが届いた。
■盗んだペットをゲージで育てて市場へ…虐殺される犬たち
犬食の祭りが行われているのは、中国・陝西省楡林市(せんせいしょう ゆいりんし)。「冬の間の健康を蓄えるお祝い」として犬肉や酒を飲み交わす、伝統的なお祭りとして、数百年にわたって毎年の冬至に行われてきたが、動物愛護団体をはじめとした世界的な批判を避けるため、近年開催時期を冬から夏に変更。今年も6月21日に行われた。当然、内容はほぼ変わっていない。
祭りの期間中に殺され、調理される犬の数は最大で1万匹にも及び、そのうちの多くが中国国内の家庭から盗まれたものであるという。トレーダーたちはそうして不正に入手した犬を小さなゲージに入れ、劣悪な環境のもとに飼育。頭を棍棒で殴り、喉を切り裂き、沸騰した湯に入れた後に体毛を刈り取り、祭り当日に屋台やレストランなどに売りさばくそうだ。トレーダーの中には、見物客への見世物のように犬を床に押し付け、故意に痛めつける行為をパフォーマンスとして行う者もいるという。さらに、犬の数ほどには及ばないが猫の姿もみられる。
年々増え続ける批判や中止を求める声に真っ向から反対する声もある。祭りを支持する者たちは「クリスマスの七面鳥も禁止しろ」とソーシャルメディア上で持論を展開し、またある者は「犬を食べる行為はいくつかの地域においては伝統だ。豚や羊を食べない人たちが同じであるように」と主張。ほかにも「何を食べ、何を食べないか、我々は相互に尊重するべきだ」とする声もある。
この論争はネットやSNSだけでなく物理的にも発生している。楡林市の政府管轄事務所前に集まった動物愛護家ら10人らによる「不正な犬肉の取引と輸送、消費への反対」の抗議とバナーの掲示が行われたが、対立していた地元グループ20人らによってバナーが引き裂かれるなどして愛護家らは解散を余技なくされている。
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2024.10.02 20:00心霊国際批判も無視! 1万匹以上の犬を虐殺する中国ユーリン「犬肉祭り」のページです。食、猫、犬、風習、肉、奇祭、ODACHINなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで