泣く子も黙る“武闘派”市長! 悪人を瞬殺する政策がヤバすぎる!=フィリピン
2013年にフィリピンを襲った大型台風「ハイエン」の後、市長は治安部隊にダバオ市内で法を犯した者たちを射殺するよう命令を下した。その後も米の密輸業者を「喜んで殺す」と言い、記者会見では「私の町で米の密輸をこれ以降も続けるならば私はその命を奪うだろう」ときっぱりと発言している。これ以外にも公には報じられていないが、飛行中のヘリコプターから麻薬密売人を突き落としたり、フィリピン兵士を激しく殴りつけたというような噂も流れている。
アムネスティ・インターナショナルを含む人権擁護団体はこのような市長の言動に憤慨し、国際連合人権委員会のロレッタ・ロサレス議長は「市長の犯罪への対処方が世に謝った認識を与え、私刑を容認する自警主義を増幅させる」とし「治安部隊に、容疑者であれど人を射殺するよう命令する事や、密売人などに対して自ら『殺してやる』などと発言するなど市の最高責任者にふさわしくありません」と話している。しかし批判に対して市長は弁解せず「私は自身がテロリストであることを認める。しかし私が威嚇するのは麻薬密売人、誘拐犯、強奪を働くギャングやほかの犯罪に手を染めている者に限る。ここへ来られるなら来てみろ。私がとどめを刺してやる」と強気な姿勢を崩さない。
■民衆のアツい支持で大統領選に出馬!?
ドゥテルテ市長の放つ言葉は極めて大胆であり、挑発的だ。地元メディアは彼の発言を「考えさせられるが、たちが悪い」と報じている。それでもダバオの人々は、フィリピン現大統領ベニグノ・アキノ3世が引退する来年に行われる大統領選にドゥテルテ市長が立候補する事を求めて400万という大量の署名を集め「熱い心を持った厳格な指導者」と彼を評して支持している。本人は立候補について拒否しているが、支持者は市長を大統領に立候補させるべく活動を続けているようだ。
海賊だろうがテロリストだろうがおかまいなし。自分の愛する町のため、強面市長は今日も行く。過激な発言や私刑も必要ならば実行するその姿勢には批判も多いが、住民たちが市長を支持している事は紛れもない事実である。フィリピンが大きく変わるかもしれない2016年の大統領選挙に注目したいところだ。
(文=清水ミロ)
参考:「Oddity Central」ほか
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