シロナガスクジラの心臓の実物大模型に畏怖の念を抱く=ニュージーランド
■世界最大の動物・シロナガスクジラとは?
「シロナガスクジラ(白長須鯨、英名;Blue whales )」は、世界最大の動物だ。現存する動物の中で最大なだけではなく、かつて地球上に存在した恐竜や大型動物を含め、あらゆる動物の中で最大と言われている。英名の「Blue whale」は、水の中で見ると青く見えるので付けられた名前らしい。

●シロナガスクジラの生態
シロナガスクジラは一体、何を食べてその巨体を維持しているのか? 主食は小エビに似たオキアミで、一日に約4トンを捕食する。しかしオキアミはあまりにも小さいので、シロナガスクジラはまずオキアミを含んだ海水をごくごくと飲み込む。その後、海水を口から押し出し、鯨髭と呼ばれる上あごに付いている髭板を使ってオキアミだけ漉して食べるのだ。 もちろん、シロナガスクジラの赤ちゃんも想像を絶するほど大きい。妊娠期間は11カ月、体長は約8メートル、体重は2,000キログラム(!)にもなる。そして初めの1年間に母クジラの母乳だけで毎日、体重が何と90キロも増える。
シロナガスクジラは低周波の声を出し、遠くの仲間にメッセージを送っていると考えられている。その声は約150キロ離れていても聞こえるほど大きい。科学者によると、この声はコミュニケーションだけに使用されるのではなく、優れた聴覚と合わせて海の深さを測るソナーの役割も果たしているそうだ(ちなみに、シロナガスクジラは視覚と嗅覚はあまり鋭くないらしい)。
そしてシロナガスクジラは、人間を除くと最も長生きの動物でもある。科学者は、シロナガスクジラの年齢が耳垢の堆積から分かる事を発見している。今までで発見された最も長生きのシロナガスクジラは、実に110歳。平均寿命は80歳から90歳とのこと。
●絶滅の危機
20世紀初頭に始まった南極海での捕鯨では、ノルウェー、イギリス、日本を中心とした10カ国が捕鯨船団を派遣し、捕獲が盛んに行われた。現在、シロナガスクジラは世界自然保護連合 (IUCN) によって絶滅危惧種として分類され、1万頭から2万頭が生存していると考えられている。シロナガスクジラに天敵は多くないが、サメやシャチに攻撃されて死ぬこともあり、また大型船と衝突して死ぬシロナガスクジラも毎年見つかっている。
(文=三橋ココ)
参考:「LWL」、「The Star」、「National Geographic」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊シロナガスクジラの心臓の実物大模型に畏怖の念を抱く=ニュージーランドのページです。心臓、博物館、三橋ココ、シロナガスクジラ、模型などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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