シベリアの巨大陥没穴の謎が解明か?=ロシア
温暖化によって、氷の塊であるピンゴが解け、これまでピンゴに抑えこまれ、内部に充満されたメタンを主とする天然ガスが膨張、爆発を引き起こしたのが巨大なクレーター出現の原因だという。穴の規模は、元々のピンゴの規模であったと推測されている。
ボブヤフレンスキー氏は、「来年なれば水がさらに満ちて湖になるだろう。そして10年後、20年後にはここで何が起こったのかすら(爆発の)痕跡がわからなくなるだろう」と語る。痕跡をとどめている今のうちに調査を進める必要があるという。
また、複数あるクレーターの中には少し様子が変わったものもある。「B-2」は、周囲を取り囲むようにさらに30を超える小さなクレーターがあり、そのすべてに水が満ちているのだ。まだ調査中であるが、この原因は、ガスによるものだけでなく、「泥火山(地下の水と一緒に噴出した泥が重なってできた丘)」によるものだと推測されているという。ちなみに、現場の地中にガスは存在しているが、他のクレーターがある場所と比べると少量であるそうだ。
温暖化による爆発が原因だったシベリアの巨大陥没穴だが、研究者は強力な温室効果ガスであるメタンが大量に放出されると、地球のさらなる温暖化を引き起こしてしまう可能性があると懸念しているという。
現地ネネツ人の言葉では『世界の果て』を意味するというヤマル地方。世界有数の豊富な地下資源が眠るこの土地で起きている現象は、我々に対する警告なのだろうか。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Daily Mail」ほか
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