世界でたった1頭のアルビノのゴリラ ― その誕生に隠された意外な秘密とは?=スペイン
■近親交配にはメリットも!?
一般的に危険とされる近親交配であるが、教授によれば絶滅の危機に瀕しているいくつかの種族においては有効なのだという。最新の研究で、マウンテンゴリラに関しては近親交配が有害な遺伝子変異を取り除き、生存に役立っているという論文も発表され注目を集めているようだ。
科学誌「サイエンス」に発表された論文によると、絶滅の危機に瀕しているマウンテンゴリラは、より頭数の多いゴリラ種と比べて、遺伝子の多様性レベルが2~3分の1低い。ところが、有害となる可能性がある遺伝子変異は、頭数の多いゴリラ種よりも少ないという。
教授は「絶滅危惧種のゲノム配列解析が進むことにより、過去に理解できなかった問題を解く鍵となり、将来的に種の保護へと繋がることになるでしょう」とコメントしている。
ちなみに、生物の中には逆アルビノとも言うべき “メラニズム” が存在している。体が漆黒な彼らは、アルビノよりもさらに希少価値が高いと言われ、既にマニアの中では人気となっているそうだ。だがその原因や生態についてはまだ不明な点も多く、今後の研究が待たれている。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Daily Mail」、「Popular Science」、「AFPBB」、ほか
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