悲劇のタイタニック、もうひとつの感動秘話 ― “父親に誘拐された”兄弟と運命のいたずら
2015.10.19 14:15
■3人のその後
フランスに戻ってからは、兄のナヴラティルはタイタニックでの父親との経験に強く影響を受け、大学に進学して哲学の博士課程を終了、フランスの伝統的なモンペリエ大学で哲学の教授に就いた。
一方弟のエドモンドは、室内装飾家として働き、後には建築家となった。だが彼は、第2次世界大戦中にフランス陸軍に従軍し、敵軍の捕虜となってしまう。幸いにも逃げ出すことにできるが、その後体調が思うように改善せず、1953年に43歳で死去している。
ナヴラティルは余生をモンペリエで送り、2001年1月30日に92歳の生涯を終えた。タイタニック号生存者の最後の男性であった。
彼らが幸せだったかどうかはわからない。父の思惑に翻弄され悲劇のタイタニックから奇跡的に助かった。これは運命のいたずらなのであろうか。
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