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“日本人の墓”でできた韓国スラム街「タルトンネ」に潜入! 日本人の墓をイメージしたゆるキャラも…!

『国分治之墓』と書かれた立派なお墓は、家の土台として利用され、パステルグリーンのペンキが塗られていた。国分さんも、まさか死んだ後に、自分のお墓が縁の下の力持ちになっているとは思いもしなかったろう。

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 一番ヒドイなと思ったのは、お墓で作られた石垣に、アートの街らしく、オドロオドロしい絵が書き加えられてある一角だ。韓国は日本とはお墓の形態が違うらしく、なんとも適当な感じの絵に仕上がっていた。

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 そのアート作品の近くには、警察のイメージキャラクター(日本でいうピーポくん)が書かれた一角があった。「警察公認でやってるんだな〜」って感じがして、もやもやした。

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 地元のおばさんに軽く話を聞いてみると、「昔に比べるとお墓むき出しの場所は減った。今はほとんどなくなった」とのこと。

 とはいえ、十分にそれだと確認できるほど、街のあちこちで建材としてお墓が利用されていた。一体、昔はどれだけ大量に、日本人のお墓が転がっていたのだろう。

 しかし思うのは、韓国人は、日本人に対し怒りや、嫌悪感があるかもしれないが、それでもわざわざ毎日歩いて、目につく場所にお墓を置く精神はなかなか理解できない。僕なら、山にでも埋めてしまって、忘れてしまうが……これも、国民性の違いなのだろうか?

 今売れに売れている韓国のスゴイことわざを集めた、『新版朝鮮カルタ韓国ことわざ100選』(青林堂刊)を読んでいた際に、「泣く子に大便を食わせる」ということわざが紹介されていた。「悲しんでいる人に、よりヒドいことをする」という意味らしいが……表現が、どうにも日本人には強烈すぎる。傷口に塩を塗るくらいでは、すまさないのだ。

 ともあれ、なるほど、ムカつく日本人の墓を、毎日踏みつけて楽しく生きていける、韓国人の心の強さがわかった気がする。そんな釜山は、海水浴もできるし、魚も食べられるので、ぜひ、旅行に行ったらいいと思いますよ。
(文/村田らむ)

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