5歳で7カ国語を操った超・天才少年! テレパシー能力も備えている可能性が浮上
■科学者たちをも虜にするたぐいまれなその能力の謎とは?
ラムセス君の並外れた知能は、神経科学者として名高く、また、自閉症とテレパシー能力の関係を研究するダイアン・パウエル博士を含む多くの研究者たちを魅了した。前ハーバード大学医学部会員であり、オレゴン州メドフォードの開業医としても活動しているパウエル博士は現在、テレパシーの調査の一環としてラムセス君の能力について研究。以下のような結果が出ている。
・数字を見ないで言い当てる
博士は母のニークスさんが思いついた数字と乱数発生器から数字を選び、書き出した物を用いてラムセス君にテストをした。すると彼は見事に博士の選んだ数字を言い当てた。また別のテストではラムセス君の視界から隠された二桁を含む17個の数字のうち16個を言い当てたのだ
テレパシーが本物であるという科学的な証拠は現時点ではないが、パウエル博士はこの仕組みを正しく理解し用いることができれば、テレパシーが自閉症児と両親の間で意思の疎通を図る1つの方法になると信じている。
また、もしも主要言語が1つに定まっていないならば、それはテレパシーには申し分のない環境なのだと博士は考える。さらに「私はこれまでに多くのテレパシーを使える自閉症児の報告を受けてきました。そして自分の目で見ることと、厳密に管理された状況下でテストを行うことが可能かを考えていました。私は実際に科学によりその存在を証明された多くの物事と同様に、テレパシーも実在すると確信しています。100%確実とは言いませんが、証拠をこの目で見たのです」とパウエル博士は語る。
■知能の高さゆえの苦労と母の葛藤とは
パウエル博士によると、ラムセス君は地球上で最も頭のよい5歳児の1人である。しかし、この結果はニークスさんを“息子に適切な学校を見つけられるだろうか”という不安にもさせている。
ラムセス君は学校で教師の間違いを指摘し続けたことから問題になった過去があるのだ。初めはラムセス君を「小さな教授」と呼んで可愛がってくれた教師もラムセス君から英単語の綴りのミスや数学での間違いを指摘されるようになると、次第に彼を他の生徒達から遠ざけるようになってしまったという。
ニークスさんはラムセス君を学校へ通わせるのを止め、自宅で通信教育を受けることにした。ニークスさんによると、多くの人はラムセス君の考え方が理解できないのだという。
「息子は数字に夢中で、家や本など見えるものを何でも数えたがります。そしてそのすべてを数え終わるまで動こうとしないのです。また、一緒に遊んでいる子どもたちに数学について質問したりするせいか、友達を作ることが難しく、最終的に息子は一人ぼっちになってしまうのではないかと心配です」
と母としての胸の内を明かす。
パウエル博士はこの調査の結果が、才能に恵まれた高機能自閉症児たちのための学校を開校する支援集めに役立つことを願っている。そしてニークスさんはいつかラムセス君の恵まれた能力が世界を変えることにつながると信じているのだ。
テレパシーを用いて今まで意思の疎通が図れなかった人々と対話ができるようになることは素晴らしいことだ。しかし、実現するまでには多くの調査や研究が必要だろう。5歳という若さで複数の言語と多くの数字を操るラムセス君には大人のしがらみなどに縛られず、そのたぐいまれな能力と共に伸び伸びと生きてほしいものである。
(文=清水ミロ)
参考:「Huffington Post」、「Oddity Central」ほか
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