太陽の42倍熱いことが判明した「RX J0439.8-6809」! 銀河系の外からやってきた可能性も?
このように、恒星はその内部コアの核燃料(太陽の場合は水素)を使い切ったときにその死を迎え、死の直前に最大の大きさと熱を発するとされていた。今までは太陽の100倍の質量をもつ、死を迎える直前の青色極超巨星が最も熱い星であると考えられていたが、今回のこの発見によって星の等級の見直しが必要になってくる可能性もでてきている。
RX J0439.8-6809の発見そのものは、最近のことではなく、最初にその存在が確認されたのは20年以上も前のことである。当初は、我々の住む銀河系の周辺を周回する大マゼラン星雲の一部ではないかと考えられていたが、最新のハッブル望遠鏡による観測データによって、RX J0439.8-6809は我々の住む銀河系にあり、しかも太陽系から秒速220キロメートルで遠ざかっていることが判明したのである。
またスペクトル分析によって、RX J0439.8-6809には化学組成のガスやチリでできている雲があることも判明し、この星が系外銀河からやってきた可能性もあるということまでわかってきた。宇宙の不思議が一つ一つ解明され、夜空の星からロマンをひとつずつ奪っていくような気分でもあるが、このような科学的発見と分析は、それはそれでとても興味深いものである。
(文=高夏五道)
参考:「Daily Mail」ほか
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2024.10.02 20:00心霊太陽の42倍熱いことが判明した「RX J0439.8-6809」! 銀河系の外からやってきた可能性も?のページです。太陽、白色矮星、銀河、高夏五道などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで