生物と非生物の成分が一体化する未来がきた!? 光合成ができるようになった“サイボーグバクテリア“が誕生

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • コメント0
関連キーワード:

,

,

,

,

 このバクテリアと無機半導体のハイブリッド光合成システムでは、バクテリアが、自身にまとわりついた半導体のナノ分子による集光作用を利用し、代謝を持続している。つまり無機化学の応用によって、この生物が本来持っていない光増感(光の取り込み)機能を拡張し、新たな結果を得たということだ。

 硫化カドミウムは半導体として、光センサーの素材になるなど、光エレクトロニクスの分野でよく使用されている。サーモアセチカも、電子の移動を受けやすく、効率よく酢酸を産出する性質があり、人工光合成にうってつけのバクテリアであった。光を利用するのに長けた無機半導体と、生産性に富むバクテリア、それぞれの長所がよく生かされたシステムといえよう。

■人工光合成で太陽エネルギーの有効活用を

0108cyborg_hon2.jpg画像は「Berkeley Lab」より引用

 この研究を行ったのは、28歳にしてカリフォルニア大学バークレー校の教授に就任したという経歴を持つペイドン・ヤン教授らのグループである。ヤン教授は、光の粒子を利用する技術である「ナノフォトニクス」の研究家だ。

 研究の成功を受けて、ヤン教授は、「さらに進化した次世代の人工光合成技術を目指し、生物と非生物が持つ成分の一体化を進めていける」と自信を深めている。

 このように、人工光合成を低コスト・高効率で行えるようになれば、気候変動の原因とされている二酸化炭素対策や、再生可能エネルギーの開発を一度に実現することができる。すでに日本でも、酢酸から高効率でエタノールを人工光合成によって生成することに成功しており、近いうちに太陽エネルギーをフル活用したエコな社会が到来しそうだ。

参考リンク:「Berkeley Lab」、ほか

関連キーワード

コメントする

画像認証
※名前は空欄でもコメントできます。
※誹謗中傷、プライバシー侵害などの違法性の高いコメントは予告なしに削除・非表示にする場合がございます。