【実録】妻の眼をえぐり、舌を抜き、顔の皮を剥ぎ! 英国史上最期のエクソシズムの悲劇的結末とは?
イギリスのウエストヨークシャーにあるオセットは、人口17,000人の静かな田舎町だ。しかし、ここはかつて英国国教会による最期の「悪魔祓い」、つまりエクソシズムが行われていたいわくつきの街でもある。
■「マイケルには悪魔が憑いている」
1974年、当時31歳だったマイケル・テイラーは、妻のクリスティーンと5人の子どもたちに囲まれて幸せに暮らしていた。慢性の腰痛が原因で定職に就くことができず、塞ぎ込みがちではあったものの、普段の彼は親切で礼儀正しく、家族思いと評判だった。
そんなマイケルの運命が狂いだしたのは、友人からの宗教勧誘だった。若干21歳のマリー・ロビンソンが率いる新興宗教、「クリスチャン・フェローシップ・グループ(CFG)」――。不信心なクリスチャンのマイケルだったが、マリーのカリスマ性に心酔し、瞬く間にCFGにのめり込んでいった。マリーと過ごす時間が増えるにつれ、家族のだんらんは減り、マイケルの家では口論が絶えなくなった。彼がCFGにマインドコントロールされ、マリーにのぼせ上がっているのは誰の目にも明らかだったという。
そんなある日、妻のクリスティーンは集会へ乗り込んで、信者たちの前で夫の不貞を激しくなじった。すると突然、マイケルは傍らにいたマリーに罵詈雑言を浴びせ、信じられない怪力で暴行を加え始めた。数人がかりでようやく取り押さえ、なんとか事なきを得たものの、この件についてマリーは後に次のように振り返っている。
「マイケルと目が合った瞬間、心臓が凍りつきました。悪魔がとり憑いたかのようでした。するといきなり、マイケルの口から異言が飛び出したんです。瀕死状態だった私は、声を振り絞り神の名を叫びました、何度も何度も! それを見たクリスティーンも同じように神の名を連呼し始めたんです。だから、死なずに済んだのでしょう」
この事件以降、人々はマイケルに不審の目を向けるようになり、彼の精神状態は悪化の一途を辿るようになった。そしてついに、地元の聖職者が「マイケルには悪魔が憑いている」と認め、悪魔祓いが執行されることとなったのだ。
■8時間に及ぶ悪魔祓いの儀
1974年10月5日の真夜中、バーンズリーのセント・トーマス教会で、ピーター・ヴィンセント神父とレイモンド・スミス牧師は命がけの儀式に挑んだ。十字架を喉に突っ込まれ、聖水をかけられるたび、40の悪魔が入り込んでいたというマイケルは、身体をかきむしり、つばを吐き、近づく者に吠えかかったという。
8時間に及ぶ死闘の末、神父らは疲労困憊していた。マイケルの体には狂気、憎悪、殺人の悪魔がまだ居座っていたが、一時休戦となり、自宅へ戻ることが許された。このとき、悪魔祓いを見守っていたスミス牧師の夫人マーガレットは、頭の中で悪魔の囁きが聞こえたと話している。なんと殺人の悪魔が逃げ延び、「クリスティーンを殺す」と語っていたのだ。
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2024.10.02 20:00心霊【実録】妻の眼をえぐり、舌を抜き、顔の皮を剥ぎ! 英国史上最期のエクソシズムの悲劇的結末とは?のページです。カルト、殺人、エクソシスト、佐藤Kay、悪魔祓いなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで