米「ローリングストーン」誌が選出、2015年に海外で公開された“最恐”ホラー映画ベスト10!
7位:『We Are Still Here』(邦題:喰らう家)
アメリカ映画。『サバイバル・オブ・ザ・デッド』脚本のテッド・ゲオガーガン初監督作品。幽霊屋敷に引っ越した夫婦が、屋敷に棲みつく悪霊に襲われるオカルト・ホラー。
息子を亡くした夫婦は心機一転、新たな生活をはじめるべく雪深い田舎町の一軒家に越してきた。妻は家の中に亡き息子の気配を感じ、友人の霊媒師とその夫を自宅に招いて降霊を頼む。降霊は成功したが、友人の夫に乗りうつったのは、なんと死んだ息子ではなかった……というストーリー。日本では昨年公開されたが、日本版ポスターの「グゴッ! グゲゲゲェェェェ」 というコピーに惹かれてこの映画を見た人も多いと聞く。オリジナルのポスターにはもちろん、そんなフレーズはないのであるが。配給会社の作戦勝ちか?
6位:『Crimson Peak』(邦題:クリムゾン・ピーク)
アメリカ映画。ギレルモ・デル・トロ監督による19世紀のイギリスが舞台のゴシックホラー。イーディスは、死んだ母親の霊を10歳の時に初めて見る。彼女はやがてイギリスの貧乏貴族トーマスと恋に落ち、結婚。2人は北イギリスのカンブリア州にある古い城――冬になると地表の赤粘土が雪を赤く染めることから、“クリムゾン・ピーク”と名付けられた土地にある――で結婚生活をはじめる。そこは不気味な城で、深紅の亡霊たちが現れ「クリムゾン・ピークに気をつけろ」とイーディスに警告する。亡霊たちの言葉の意味とは? そして、この屋敷の秘密とは? 美術、衣装、映像とも実に凝っていて、19世紀のゴシックの香りに満ちている。唯一惜しかったのは、イーディスの母親の亡霊かもしれない……。
5位:『The Falling』(邦題未定)
イギリス映画。監督はキャロル・モーリー。時代は1969年。厳格な女子寄宿学校が舞台で、カリスマ的な魅力を持つ女子高生のアビーと、激情家で問題児のリディアは無二の親友だ。リディアの母は広場恐怖症で、母親らしい愛情を示さない。そして学校では、学生が突如気を失う(The Falling)伝染病が発生し、関係者を脅かす。急激に成長する女子学生達の性、そのタブー、抑圧からなる集団ヒステリー、という要素が織りなすストーリー。リディアと母親との愛憎、リディアの出生の秘密も絡み、ホラーというよりも心理サスペンスという方がしっくりきそうだ。
4位:『Spring』(邦題:モンスター 変身する美女)
アメリカ映画。両親を亡くし、天涯孤独の身となった若い男エヴァンはアメリカを脱出し、イタリアへと向かう。そこで美しくミステリアスなルイーズに出会う。ここまでだとよくあるロマンスのようだが、そうではない。ルイーズは「モンスター」であった。彼女には恐ろしい秘密があり、それを目撃してしまうエヴァン。日本版DVDの、「誰も見たことがない異色のラブストーリー」、「愛した彼女はモンスターだった」、「彼女は2000年間、孤独に生き続ける」といったコピーは、かえって見る意欲をそぐような気が――。
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2024.10.02 20:00心霊米「ローリングストーン」誌が選出、2015年に海外で公開された“最恐”ホラー映画ベスト10!のページです。ホラー、三橋ココ、イット・フォローズなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで