予言者エドガー・ケイシー UFO反重力研究者であり米軍スパイへの秘密のリーディングとは?
■予言者エドガー・ケイシー 驚異のリーディング
画像は「Wikipedia」より引用
20世紀を代表する予言者の1人にエドガー・ケイシー(1877~1945)がいる。トカナ読者ならご存じと思われるが、ケイシーは催眠状態で人々からの相談や質問に答え、病気の診断や人生のアドバイスなどを行った。これはリーディングと呼ばれ、主に彼自身の潜在意識(アカシックレコード)にアクセスすることで回答が得られたとされる。特に病気や怪我の診断に関しては、まるでレントゲンやMRIなどの機械を備えているかのように患者の健康状態を読み、適切な治療法を伝えたという。
大きな有効性が認められたケイシーによるリーディングの記録は14,000件にもおよび、米国の「エドガー・ケイシー財団」で閲覧可能な状態で保管されている。リーディング内容がすべて正しかったわけではないが、彼は多くの人々に支持された。かの有名な発明家トーマス・エジソン(1847~1931)でさえも、ケイシーが引き起こす現象に強い関心を抱いており、研究が必要だと考えていたという。
■エドガー・ケイシーに群がる人々 FMラジオもケイシー絡み
特に、ケイシーは健康問題を抱える個人に対してたくさんのアドバイスを行ったが、それ以外にも儲け話のような下世話な相談事や、発明家から投げかけられる科学的な知識など、あらゆる質問に応じた。のちにラジオ局を開設したセオドア・ミッチェル・ヘイスティングスは、ケイシーのアドバイスを得て、自動車用のFMラジオや小型FMトランジスタ・ラジオを発明したといわれている。
一方、同時代のライバルだった発明家・電気技師のニコラ・テスラ(1856~1943)は、自らハイアー・セルフ(高位にある自己)からインスピレーションを得ていたとされるが、ケイシーからいくらかの助言を得ていたとも考えられている。テスラ自身がどの程度ケイシーのリーディングに関心を寄せていたのかは不明であるが、テスラの能力を評価した第三者が、監視のためにケイシーを利用していた痕跡が見られるのである。
このように、ケイシーの能力をさまざまな思惑から利用しようとする人々が存在したのも不思議ではない。すでに触れたように、ケイシーによるリーディングの記録は14,000件にも及ぶのだ。そして近年、その中から実に興味深いリーディング記録が発見されている。
■謎の人物トーマス・ブラウンの正体とは?
ケイシー研究家のアレックス・パットニー氏は、その奇妙なリーディング記録のひとつに、ケイシーがトーマス・B・ブラウンに対してオハイオ州デイトンの事務所で与えたリーディングを挙げる。
オハイオ州アクロン出身というブラウンからの最初の質問は、アリゾナの地に眠る金鉱床の場所、そしてニューヨーク株式市場における株価の予想だった(Reading 195-1~195-69)。
しかし、後にそのリーディング記録を詳しく調べてみると、彼の身元が部分的に書き換えられていることが判明したのだ。当初、トーマス・B・ブラウンの職業は不動産業者・自動車部品製造業者と記載されていたが、実際は定常波共鳴の原理で機能するガソリン不要エンジンの開発に取り組むグループに関わっている人物だった。
トマス・サグルーによるケイシーの伝記『エドガー・ケイシー物語 川がある』(たま出版)によると、トーマス・B・ブラウンは全ろうに向かいつつある聴覚障害者の発明家だったが、ケイシーのリーディングに従ったことで聴力が改善した。その後は、自身の研究において直面した問題を解決すべく、長期にわたって数百回にも及ぶリーディングを依頼し続けたという。
ところが、ケイシーもサグルーにも知りえぬ事実があった。なんとこのブラウンは、軍のスパイ活動と、オハイオ州ライトパターソン基地の地下施設における秘密調査プロジェクトに直接的に関与していたのだ。実のところ、ブラウンの本当の出身地はオハイオ州アクロンではなく、オハイオ州ゼインズヴィルであり、ミドルネームのイニシャルもBではなく、Tであった。しかも、そのTとはタウンゼント。そう、トーマス・B・ブラウンの正体は、「反重力」研究で知られる物理学者のトーマス・タウンゼント・ブラウンだったのだ。
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2024.10.02 20:00心霊予言者エドガー・ケイシー UFO反重力研究者であり米軍スパイへの秘密のリーディングとは?のページです。エドガー・ケイシー、UFO、重力、ケイ・ミズモリ、トーマス・T・ブラウン、ニコラ・テスラなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで