水木しげる先生お別れの会参列記 一反木綿の握り寿司や目玉おやじのマカロン…「本当にありがとうございました」
【弔事のエチケット違反?】
京極夏彦さんにつづいて荒俣宏さんが弔辞を述べられたのだが、その水木先生との旅におけるエピソードは大いに会場を沸かせるものだった。
もちろんお悔やみの会なので、沸くといっても節度のあるものではあったが。
節度ということで別の意味で会場をざわつかせた人物に、タレントで魚類学者のさかなクンがいた。彼はあろうことか、この会場にトレードマークのハコフグの帽子(弔事用らしく黒いものであった)を被ったまま参列したのである。
これは明らかにマナー、もしくはエチケット違反とも思われるのだが、聞けば彼は天皇陛下の御前においてもこの帽子を脱ぐことをしなかった。
こうなってはもうしょうがない。
我が国においては、このあと誰もさかなクンに対して、「その帽子を取れ」とは言えなくなってしまったわけである。
いく人かの来賓の方たちと、奥さまのお別れの言葉がすむと、参会者たちが順番に白い花を一本づつ祭壇に献花をした。
ちょうど我々が会場に入ろうとしたとき、ハッとするような美男美女のカップルが、献花をすませて駐車場にむかって歩いてきた。
そうだよね、やっぱりいらしてますよね。
NHKの朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』で水木先生と奥さまの役を演じた、向井理さんと松下奈緒さんであった。
憂いのこもった表情のふたりであったが、別れ際に髪をほどいた松下さんが向井さんに対して、「またねっ」とパタパタと手を振った姿がなんとも可愛らしかった。
水木先生ご夫妻と同じく、仲がよいらしい。
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2024.10.02 20:00心霊水木しげる先生お別れの会参列記 一反木綿の握り寿司や目玉おやじのマカロン…「本当にありがとうございました」のページです。水木しげる、山口敏太郎、光益公映などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで