「ひかりの輪は宗教ではない」元オウム・上祐史浩&一水会元顧問・鈴木邦男が語った“宗教とオカルト”
■ひかりの輪とは宗教なのか?
椎野 そろそろ前半を締めていきたいのですが。ひかりの輪はどういう風にまとまってらっしゃるんですか? 宗教団体なんでしょうか?
上祐 宗教ではありません。本質的な話をすると現代の若い人たちは「自尊心が乾いている」んです。人間として自然にいられない。突飛なヒーロー像を求めてしまう。そういったところを和らげるには仏教思想が一番近いのではと考えました。無我。我にとらわれないというところですね。わかりやすく言うと「多くの人間のひとりであるが、それでもひとりの人間である」。そんな普遍的思想の学習、連動した心理学などを会員の人と学んでいます。気功やヨガ、聖地巡りもしています。
椎野 一方、鈴木さんは?
鈴木 僕は子どものころは生長の家という宗教。その後、宗教どっぷりの生活でしたが、今考えれば「宗教や愛国心は必要なものなのだろうか?」 と思うんです。立派な人も見てきましたが、宗教心や愛国心ゆえに暴走し、罪を犯すひともいっぱい見てきました。極端にいえば「宗教なんて必要ない。愛国心なんてないよ」といいながら他人に優しい人の方が、本当はいい人なんじゃないかと思います。
宗教と思想。途切れることなく両者は論議を続けていく。休憩を挟み、後半には元公安警察官の北芝健も加わり、清原和博の覚せい剤問題と山口組分裂の関わり、宗教団体や右左翼政治団体へ対する公安の圧力の話など濃厚な話は続いた。
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2024.10.02 20:00心霊「ひかりの輪は宗教ではない」元オウム・上祐史浩&一水会元顧問・鈴木邦男が語った“宗教とオカルト”のページです。オウム真理教、ひかりの輪、上祐史浩、鈴木邦男などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで