本物の魔女が「魔女の秘密展」に不満爆発! 展示会で語られなかった“2つの真実”を大暴露
■秘密1:魔女とユダヤ人の知られざる関係
絵画などに描かれる魔女は、鷲鼻の持ち主であることが多い。鼻の先が、まるで鷲のクチバシのようにねじ曲がっているのである。実は、このように特徴的な形の鼻を持つ民族がいる。それはユダヤ人だ。
ヨーロッパ社会において、彼らはカネに汚いとの偏見を持たれると同時に、何よりもイエス・キリストを迫害・処刑した民族として長きにわたり忌み嫌われる存在だった。そして、現在の典型的「魔女像」はユダヤ人のイメージから派生したものなのだ。
元来ユダヤ人は賢く、薬草学にも優れ、カバラ数秘術やタロット、そして天文学や錬金術の知識にも長けている。ところがキリスト教絶対主義の中世ヨーロッパでは、聖書に記述されていない知識を持つ者は「異端」とされた。さらに、カトリック教会とフリーメイソン(の前身であるユダヤ人集団)という対立構造は当時から存在しており、ユダヤ人が団結して力を持つことを恐れたカトリック教会によって、典型的「魔女像」が作り上げられた。そうすることによって、社会の不満はカトリック教会ではなく魔女に向くようになり、邪魔なユダヤ人も一掃できるという、まさに一石二鳥の企てだったのである。
このユダヤ人の民族問題は、ヨーロッパでは現在も非常にナイーブなので、おそらく今回の展示会で触れることができなかったのだろう。
■秘密2:魔女と身代金ビジネスの黒い関係
さて、現代を生きる本物の魔女である筆者は、物心ついた時からとにかく水が怖かった。水に顔をつけると、筆舌に尽くしがたい恐怖を感じるのだ。実は、筆者には前世の記憶が残っており、中世では薬草治療やタロット占いなどを行う「魔女」として生きていた。そして今回、展示会の会場でふと“忌まわしい過去”を思い出してしまったのだ――。
実は、中世の魔女だった前世において、筆者は魔女裁判にかけられ、水攻めの拷問に遭っている。しかし、不幸中の幸いにも筆者には貴族のスポンサーがついており、裏取引することで身代金を払ってもらい、命拾いしたのだ。
当時、同様の裏取引が行われたケースは決して少なくない。魔女裁判は、ある時から判事が儲ける「身代金ビジネス」という性格も帯び始めていたのだ。この恐ろしい真実についても、今回の展示会ではまったく言及がなかった。
このように、現在開催中の「魔女の秘密展」は、魔女に関するすべての秘密を明かしているとはお世辞にも言えない展示内容であるわけだが、魔女に興味を持ち始めたばかりの初心者が知るべき知識は、しっかりと抑えられている印象を受けた。トカナ読者も、ぜひ足を運んでみてはいかがだろうか?
深月ユリア
ポーランドの魔女とアイヌのシャーマンの血をひき、魔女占い師・魔女優・オカルトライター・ホラー映画プロデューサーとして国内外で活動。深月事務所代表、TR総合探偵事務所で心霊捜査担当。
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