実はフリーメイソンのロッジだった?京都・美濃吉本部ビルの謎
そこで今回、トカナでもおなじみの現役フリーメイソン会員であるDr.クリス氏にこのことを尋ねたところ、詳細な内容についてはお茶を濁したものの、この近くにかつてロッジが存在していたことなどについては“ぼんやり”とながらも、明かしてくれた。
また、クリス氏が補足してくれた説明によると、かつてフリーメイソンが組織化された黎明期においては、欧米圏においても、パブなどの飲食店を間借りする形で、その建物の一部でロッジを開いているケースが多かったのだという。事実、それを証明するかのように、社会科の歴史の教科書に登場する『ボストン茶会事件』が発生したのは、当時、まだ「新大陸」であったアメリカで、パブの中に設けられていたロッジ近くの港で発生したのだそうだ。
こうした背景に鑑みると、詳しい経緯については判然としないものの、この美濃吉本部ビルは、かつて欧米におけるメイソンの活動がそうであったように、ロッジの開設にあたってメイソン側が間借りしたのではないか? と推測されるのだ。無論、現時点においてメイソン日本支部の管轄下にある京都府のロッジは、京都御門ロッジであるとされるため、この美濃吉本部ビルにロッジとしての機能が残されているかは疑わしく、現時点においてどのような意味を持っているかは定かではない。
俗に『千年の古都』と呼ばれる日本の京都と、数世紀に渡って組織として存続し続けているフリーメイソンと美濃吉。それらをつなぐ明確な線が明かされる日は訪れるのだろうか。
(写真/文=Ian McEntire)
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2024.10.02 20:00心霊実はフリーメイソンのロッジだった?京都・美濃吉本部ビルの謎のページです。フリーメイソン、ロッジ、Ian McEntire、京都府、美濃吉などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで