「雅子さまバッシングと菊タブー」皇室報道のパイオニア・花田紀凱が語る! ~康芳夫対談~

■文春編集長、突然の休職でわかったこと

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――そういえば、春画の掲載で休職というニュースが出ていましたね。

「あの件はどういうことだったの? さっぱりわからないんだけど」

「まあそれは会社内の問題なんでオフレコになるんだけど、でも年末からのスクープのラッシュを見ると、新谷が休んでる間に、部下たちがネタを貯めてたってことだと思うんですよ。だから編集部内の信頼関係はあるはずです」

「部下は不愉快だったんだろうね。だから編集長をサポートして今の連続スクープがあるわけだ」

――今の週刊文春にとって、広告はどれくらいの重要度なんでしょうか?

「雑誌は広告と販売が半々くらいが一番いいの。なかなかそういうわけにはいかないんだけどね。僕がやっていた頃は、『週刊文春』が売れてたから、1号あたりだいたい広告が約1億円くらい入っていたの。今は3,000万くらいじゃない? それで『週刊文春』が1億くらい入ってた頃に、『週刊新潮』は部数はだいたい同じだけど3,000万くらいと言われてましたよ。だからいまは相当キツいと思う。あとは『週刊ポスト』も『週刊現代』も、たぶん赤字ですよね」

――何かで補填するけど、やめるわけにもいかないという状態なんですね。

「小学館も講談社も一日でも早く(週刊誌を)やめたいくらいなんだけど、《出版社の看板》だからやめるわけにもいかないんだよね。それをやめたら“会社が終わりじゃないか”っていろんな噂が出ちゃうからね。僕が思うに、出版社にはジャーナリズムがあった方がいいんですよ。たとえば角川書店はね、売り上げは小学館、講談社に匹敵しますよ。でも、あの会社はジャーナリズムがないんです。こういうことを僕が言うのもおこがましいんですけど、文春・新潮なんか、売り上げからいったら、小学館・講談社の半分以下ですよ。社員数は3分の1くらい。だけど、出版界における存在感っていうのは文春も新潮社もあるでしょ? もちろん小学館、講談社もありますよね。でも、角川書店ってあんまりないんだよね。それはまさにジャーナリズムがあるかないかの差。だから小学館は週刊誌をやめない方がいいし、ホントいえば月刊誌もやった方がいいと思う。まあ『サピオ』がそうなのかもしれないけどね」

「しかし花ちゃん、今回はナベツネだったけど、総理大臣とか大臣の首を飛ばすようなものを掴んだら、彼らはやるかね?」

「やるでしょう」

「そうなるとこれ、『週刊文春』は《反体制》ってことになっちゃうね、結果的に(笑)。今の編集長が反体制かは知らないけど、おもしろければいいってことになればそうなるね」

「まあ彼は(反体制)じゃないですけどね」

「花ちゃんの頃は好奇心と野次馬根性、これが噛み合ってホントに凄かったよ。花ちゃんは美智子さまを潰したんだから(笑)」

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