新種の人類か? 世紀の大発見「ホモ・ナレディ」の骨に議論沸騰中!

 2013年に南アフリカで発見、昨年の秋に発表されて世界中の研究者達を驚かせた新種のヒト属「ホモ・ナレディ」――。身体的特徴はヒト属に非常に似ているが、アウストラロピテクス属より原始的な特徴も併せ持ち、ヒト属のどの種とも異なる特徴を持っている。


■洞窟の奥に「ホモ・ナレディ」15体分の骨

 ヨハネスブルグ郊外のライジングスター洞窟で発見された骨は1550個にも及び、少なくとも15体分になるという。古代エジプトのツタンカーメン王に匹敵する大発見であると注目されているが、解明までにはまだ多くの謎が……。人類学、地質学、化石学、古生物学等々多くの専門家たちの意見が割れて大論争となっている模様である。

新種の人類か? 世紀の大発見「ホモ・ナレディ」の骨に議論沸騰中!の画像1「ホモ・ナレディ」の骨 画像は「Wikipedia」より

 生存していた年代もいまだ確定には至っていないが、唯一断言できるのはホモ・ナレディが極めて原始的な部分を持ちあわせている点で、脳の大きさはオレンジほどの小ささであり、ここだけを見ると現生人類のホモ・サピエンスからはかけ離れている。

 しかしながら興味深いことに、大量の骨が発見された場所は深い曲がりくねった洞窟の奥(ディナレディ空洞)。極狭、急勾配そして真っ暗闇の中をヘッドランプなしで進むのは無理で簡単にたどり着ける場所ではない。その場所はホモ・ナレディの共同墓地だったのだろうか?

 発表に関わった南アフリカ・ウィットウォーターズランド大学の古人類学者リー・バーガー氏率いる研究チームは、仮説としてホモ・ナレディが仲間の亡骸をわざわざたいまつを掲げて洞窟の奥まで運んだという可能性、つまり儀式的な行為の結果であると主張している。脳が我々の三分の一のサイズしかないこの絶滅種が、死を理解しており文化的な伝統を持ち合わせていたのではないか、と結論づけているというのだが……。小さな脳しか持たない彼等にどうやってそんな複雑な行動ができたのか、議論を呼んでいる。

人気連載

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.11.14 23:00心霊
彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.30 23:00心霊
深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.16 20:00心霊
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

新種の人類か? 世紀の大発見「ホモ・ナレディ」の骨に議論沸騰中!のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで