犬鍋の臭いは“犬をハグしたときのアノ臭い”だった…。実際に韓国で見た“食用犬”の凄惨な末路と味とは?
現地でしか味わえない物を食べる、それが旅行の一番の楽しみである。
となれば当然、韓国に行くなら“犬料理”を味わない手はない!! ……というワケで、ソウル市の南に位置するソンナム市に行ってきた。目的地は、「モラン市場」である。モラン市場が位置するのは、普段は巨大な駐車場がある場所だ。毎月、4と9がつく日にのみ、市場が開かれる。
そんなモラン市場に入ると、すぐに男性数人が寄ってきて、強い語気で話し始めた。
どうやら、「カメラ持っていないだろうな!! 写真撮るなよ!!」 と言っているらしい。カメラを首から下げている人は、しまうよう促されていた。
“犬を食す”というイメージが定着している韓国においても、その行為について反対している人は多く、また、厳密には法律にも触れるという。そのため、犬肉を提供しているこの市場でも、写真を撮られることに対してはかなり神経質になっているようだった。
今回は、そんな状況下だったため、携帯カメラのビデオモードで撮影したので、あまり画質はよくないことを、あらかじめご了承いただきたい(すいません)。
■生体or精肉の選べる購入方法
そもそもモラン市場は、日本では見ることができない、かなり巨大な市場だ。ニワトリ、アヒル、ウサギ、ヤギなど、さまざまな動物の肉が食用として売られている。
その中を少し奥に進むと、犬がギュウギュウに押し込められている檻がずらっと並んでいた。筆者が市場を訪れたのは夏だったため、犬たちは皆、ハアハアとベロを出して暑そうにしている。そこでは、成犬だけではなく、子犬も売られていた。どうやら、子犬もまた、子豚や子牛みたいに柔らかい肉として喜ばれるようだ。
その檻の近くの冷蔵庫には、すでに捌かれ、部位ごとにバラバラにされた犬肉も売られていた。客たちの多くはその精肉を買っていたが、当然、先の檻にいた生体をまるごと買うこともできる。生きた犬を強引にバイクに載せて、運んで帰る人もいた。
ちなみにこの市場では、猫も売られていた。もちろん、ペットとしてではない。食用だ。
しかし、猫肉はどうやら不味いらしく、煎じて食うという。食事というよりは、漢方薬のような扱いだった。
そのほかにも、食用のカイコの幼虫ポンテギなど、日本では見かけることののないさまざまな食材が売られていて、回っているだけでとても楽しかった。
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