「皆ぶっ殺して、俺だけ生き残る!」車の自動運転はサイコ野郎のためのもの、学者が警告
日本における交通事故死者数は昨年度で4117人。重傷者が後に死亡するケースを入れるとさらに膨れ上がる。事故の原因は、運転手の「不注意」や「飲酒」など多々あるが、多くの事故が適切に運転さえしていれば防げた事故だ。
自動運転車は、運転手の能力や状態に関わらず、“安全に”車を運転してくれる夢の技術だ。実用化されれば、90%以上の事故を防げると予想されている。
しかし、交通事故が完全に“ゼロ”となるわけではない。人命が関わるような不測の事態が起きた時、自動運転車はどのような判断を下すのだろうか? 極限の状況では、誰を殺すのか?
■壁に激突して死ねるか…?
米MITメディアラボの研究者イヤッド・ラーワン氏は、自動運転者が引き起こす道徳的問題を簡潔にまとめている。
「交通事故による犠牲が最小限の世界を多くの人が望んでいますが、誰もが自分が乗る車には、あらゆる犠牲を払ってでも、自分自身を守ってもらいたいと思っています」
ラーワン氏らは、2015年6月~11月にかけて、合計1928人の米国在住者を対象とした自動運転に関するアンケート調査を行った。質問の内容はおおまかに次のようなものだ。
「自動運転車が、10人の歩行者の方へ向かっている。そのまま突き進んで歩行者をひき殺すか、進行方向を変えてコンクリート壁に突っ込み、運転手を殺すことができる。さあ、どちらを選ぶ?」
以前、トカナでも取り上げたトロリー問題によく似ているが、「自分の死」が選択肢に含まれている点が異なっている。
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2024.10.02 20:00心霊「皆ぶっ殺して、俺だけ生き残る!」車の自動運転はサイコ野郎のためのもの、学者が警告のページです。殺人、自動運転、交通事故、道徳、Googleなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで