オゾンホールが回復していることが判明! オゾン層破壊の犯人はフロンガスだけではなかった可能性も浮上?
「南極でオゾンホールが発生する原因の一つは、『極成層圏雲』とよばれる成層圏にできる特殊な雲です。この雲は、極地や高緯度地方の冬によく見られ、太陽の光を受けて虹色に輝くことから『真珠母雲』とも呼ばれています。火山の噴火によってばらまかれた微粒子が、この雲の発生を促進したと考えられます」
X氏の解説によると、オゾン層を分解する塩素原子は、成層圏下部においては塩化水素や硝酸塩素といった比較的安定した化合物として存在するという。しかし、「極成層圏雲」の発生により、それらの安定した化合物から再び塩素分子などが生成される。冬の間蓄積された塩素分子は春になると融解し、太陽光によって分解されて塩素原子を生じてオゾン層を急激に破壊してしまうのだという。
■オゾンホールの脅威は南極や北極だけではない!
ところで、「極成層圏雲」によるオゾン層破壊は南極や北極以外の場所でも起こりうるという。
「近年、夏場に発生する巨大な嵐によってオゾン層が破壊される可能性が指摘されています。嵐によって成層圏に吹き上げられた水蒸気が、塩素原子の生成を促進する可能性があるのです」
温暖化によって増えた、巨大な台風やハリケーンが、オゾンホールの原因になりうるというのだ。幸いなことに、これまでのところ極地以外の場所でオゾン層を破壊するほどの塩素原子が観測されたことはないという。しかし、過去に放出されたフロン類が無害化するまでには、まだ50~100年かかるといわれている。
オゾンホールが縮小しているとはいえ、その脅威はまだ近くにあるのかもしれない。
(吉井いつき)
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2024.10.02 20:00心霊オゾンホールが回復していることが判明! オゾン層破壊の犯人はフロンガスだけではなかった可能性も浮上?のページです。火山、オゾン層、フロンガス、吉井いつき、オゾンホールなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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