【都知事選】「キリストを超えた。安倍は死刑」インディーズ候補5人の知られざる政策と決意とは?

■都知事選 5人をクローズアップ!

 出席した5人はそれぞれがユニークな存在だ。

●高橋尚吾氏(無職)

 高橋氏は元派遣社員で、現在無職。自ら作った「少子化問題を解決する会」が後援している。供託金の300万円は自分では用意できなかったので、Tシャツ販売と、クラウドファウンディングで集めている。

 ブログによると、都知事選の「三つの軸となる公約」は以下だ。

1) 政争が主体となっている政党政治から、政治行政を私達の手に取り戻す。
2) 少子化問題を解決する。
3) 放置され続けた多くの社会問題に取り組む。

●立花孝志氏(船橋市議)

 立花氏は船橋市議(立候補とともに失職)。ホームページによると、10年前に週刊文春で、当時勤務していたNHKの不正経理を内部告発した。その後、政治団体「NHKから国民を守る党」を結党。同党の代表を務める。NHKの受信料不払いを求めているが、理由として、NHK役職員の給与が高すぎる、関係者に犯罪者が多すぎる、経費の使い方に問題がある……などを挙げている。都知事選でのスローガンも「NHKをぶっ潰す」で、不払いを求めるステッカーを配布し、ポスター掲示板に貼るように呼びかける。


●今尾貞夫氏(医師)

 今尾貞夫氏は医師(泌尿科医)。都立病院の勤務を経て、非常勤医に。立候補の理由には、15年に起きた、広島県府中町での中学生の自殺が大きく響いており「この自殺の中には学校の問題が集約されている」と語っている。

 都政に関しては“基本的には”優秀な都職員が粛々と仕事をしていけば“基本的には”なんとかなっていくという認識のもと、
「子育て・教育の無料化、学校改革(首都大学東京の無料化、少人数学級など)」
「高齢者の家の整備、空き地・空き家対策」
 などを特に重点的な政策として挙げている。選挙戦では何もしないそうだ。


●山口節生氏(不動産鑑定士)

 山口節生氏は不動産鑑定士。自ら「キリスト以上になった」「安倍(総理)は死刑だ」などと発言したことで、「公開討論会2.0」では視聴者の反応が最も多かった。これまでにも佐賀県知事選(91年)、埼玉県知事選(96年)などに出馬。都知事選は3回目の挑戦となる。

 ただし、15年4月のさいたま市議選では被選挙権を喪失した。12年12月に、駐車違反の供述調書を破ったことで公用文書毀棄罪で逮捕、起訴され、選挙中に判決が確定したためだ。期日前投票での票は無効になった。今回も、立候補表明はしたものの、立候補はしなかった。


●河野なみ平氏(調理師)

 河野なみ平(憲二)氏は調理師で、かつて居酒屋「なみ平」を経営していた。石原都政以来、誰も将来を見据えた政策をなしていないとして出馬をした。政策としては、「待機児童のプロジェクトチームを作ったり、介護保険制度の見直し(介護保険料を都が負担)」などを訴えている。供託金の捻出が難しく、告示日までになんとかしないとと言っていた。ちなみに報酬は社会福祉施設に寄付するそうだ。通勤は自転車か都バス。五輪関連での不必要な支出は削減するということだ。

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