トゲだらけのパルパルバルブ(生殖器)を持つ新種タランチュラが出現! 振り回せば武器になる凶悪すぎる股間=コロンビア
セックスをするたびに女性の性器を傷つけるような凶悪なペニス。かなりバイオレンスな妄想を描いたアダルトコミックのワンシーンにこそありそうな状況だが、それに近い、鋭いトゲと鋸歯を備えたペニスを持つタランチュラが発見された。
■新種タランチュラの男性器はトゲだらけ!
オンラインジャーナルの「Mysterious Universe」のレポートによれば、南米コロンビアで発見された新種のタランチュラのオスには、他のタランチュラには見られない攻撃的な性器が備わっているということである。
ウルグアイ大学とコロンビア大学のクモ学共同チームによると、同チームによるコロンビアの山脈、シエラ・ネバダ・デ・サンタ・マルタにおける調査において、新種のタランチュラを発見したとのことである。タランチュラの多くの種類は、硬く鋭いトゲ状の体毛を有しており、自己防御に利用したり、任意にそのトゲを飛ばして攻撃に利用したりすることも知られているが、この新しく発見されたタランチュラには、その性器までもトゲに覆われていることが確認された。
動物学の公開論文査察サイトである「ZooKeys」に掲載されたこのチームの発見論文によれば、このタランチュラはカンクワモ(Kankuamo)という新しい属のクモとして発表されている。発見された地、そしてコロンビアの文学史上もっとも偉大なガブリエル・ガルシア・マルケスにちなんで、カンクワモ・マルケッジ(Kankuamo Marquezi)と名付けられたこのタランチュラは、他の種のタランチュラと性器の部分が大きく異なっている。
■凶悪な生殖器は武器にもなる!
タランチュラ類の生殖器はパルパルバルブと呼ばれ、前脚の付け根に備わっている電球状の器官で、そこの精子をためおき、生殖行動はその器官を通じて行われている。通常この器官は何層にもなった硬い外皮によって作られているが、このカンクワモ属のタランチュラの生殖器には、硬く鋭いトゲと鋸歯が備わっているとのことである。
それに伴って、メスの生殖器にはそのトゲを防ぐための2つの大きなコブと、硬い縦方向の筋が備わっていて、生殖活動には問題ないとのことであるが、このオスのトゲにはもうひとつユニークな特徴が発見されている。それは、このトゲの生えている方向であるという。
性器を攻撃に利用できるように外側に向かってトゲが生えているということである。これは、生殖活動の進化ではなく、単純に自己防衛もしくは攻撃のためにそう進化してきたのではないかと考えられている。
物理攻撃のために生殖器を武器進化させていったと考えてしまうと、ちょっと凶悪な感じもするが、身体の突起物を利用しようとするこのタランチュラの進化は、なぜか少し滑稽にも見えてしまったりもするのだが、それも総じて生命進化の神秘なのだろう。
(文=高夏五道)
参考:「Mysterious Universe」、ほか
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