【リオ五輪】会場の海に日々浮かぶ死体がヤバすぎる!致死率50%の「スーパーバクテリア」も
8月5日~8月21日にかけてブラジルのリオデジャネイロで開催される第31回夏季オリンピックまで残り1週間。南米初のオリンピックということもあり当初は大きな注目を浴びていたが、ジカ熱や治安の悪さから出場を辞退する選手が続出するなど、現在は悪評の方が目立つ印象だ。そして、様々な悪評の中でも最悪だとされるのが、リオの水質汚染だ。
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■感染率99%の「スーパーバクテリア」
7月28日付の英紙「Daily Mail」によると、水中競技に出場する選手は「決して水中で口を開けないように」と注意が呼びかけられているという。リオの海にいったい何が起きているのだろうか?
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セーリングやマラソンスイミングで使用される予定のグアナバラ湾とコパカバーナ・ビーチの汚染は想像を絶するほど深刻だと現地の専門家が警鐘を鳴らしている。ダニエル・ベッカー医師は、「選手たちは、文字通り人糞の中で泳ぐことになります。汚染された水から感染症にかかる危険性は甚大です」と、その危険性を伝えている。競技予定地の海には70%あまりもの生活排水が未処理のまま流入しているため、洗剤類から排泄物にいたるまでありとあらゆるゴミの中で選手らは競技を行うことになりそうだ。
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さらに、ブラジル政府が公式に発表した水質調査によると、リオの海には「スーパーバクテリア」が潜んでいるとのこと。このバクテリアは薬剤耐性を持った微生物で、アメリカ疾病管理予防センターの試算によると、感染による致死率は50%を超えるそうだ。感染すると泌尿器から肺にかけて重篤な感染症を引き起こし、髄膜炎を併発することもあるという。ブラジルでは毎年数万人が「スーパーバクテリア」に起因する感染症により死亡。イパネマ・ビーチやレブロン・ビーチといった観光客に人気のスポットでさえ遊泳には覚悟が必要だといわれている。スプーン3杯分の水でウィルスに感染する確率は99%との調査もあることから、選手だけでなく世界中から集まる観戦客にも注意が呼びかけられている。
■リオの海には“人間の死体”が浮かぶ
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「スーパーバクテリア」の存在だけでも十分恐ろしいことだが、さらにリオの海には人間や動物の死体まで浮いているという。そもそも人間の死体が放置されていることが信じがたいが、これがリオの日常なのだろう。このことも選手にとって大きな脅威となっている。
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ロンドン五輪男子セーリング470級金メダリストのマット・ベルチャー氏は、グアナバラ湾の現状について次のように語っている。
「日に2,3回、ヨットの水中翼にゴミが引っかかって練習にならないよ。改善されてはきているけど、それでもゼロにはならないだろうね」
「本当に色々なゴミが引っかかるよ。死体、家具、ビニール袋、それに大量のコーラ缶もある」
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大会本番では、これらのゴミがヨットの進行を妨害し、順位にまで影響を与えるのではないかと懸念されている。実際、2014年グアナバラ湾で開かれたテストレースでは、大量のゴミにより思い通りの操縦ができず、ベルチャー氏は優勝を逃している。
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このように深刻なリオの水質汚染であるが、陸の上でも問題は山積みだ。今月には、選手村の施設があまりにも酷いため、オーストラリアの選手団が宿泊拒否を表明。選手団によると、トイレは詰まり、天井からは水漏れ、配管は剥き出しのまま、さらに電気配線のショートまで起こしており、およそ宿泊可能な状態ではなかったとのこと。今後も「滞在不可能」だと判断する選手が続出する見通しだ。
北京オリンピックでは大気汚染が問題となったが、北京付近の工場の操業停止など強硬手段により凌いできた過去がある。グアナバラ湾とコパカバーナ・ビーチも競技開催までには清掃・浄化が期待されているが、選手村の環境整備や競技場の建設などもあるため、残り1週間で清掃が完了するとは到底思えない。リオに向かう選手、それに観戦客の方々も、リオの水には十分注意して頂きたい。
(編集部)
参考:「Daily Mail」、ほか
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