「市橋を説得したのは僕。無償で弁護した」前代未聞の“3回連続無罪”弁護士が明かす、リンゼイさん殺害事件の真実とは?

「市橋を説得したのは僕。無償で弁護した」前代未聞の3回連続無罪弁護士が明かす、リンゼイさん殺害事件の真実とは?の画像1画像は「市川船橋法律事務所」より引用

 今年に入ってから、刑事事件で3回連続無罪判決を勝ち取り、現在法曹界で大きな話題となっている高橋裕樹弁護士。彼は、2007年に千葉県市川市で起きたリンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件の犯人として約2年半の逃亡生活の末に逮捕された市橋達也・現受刑者の弁護団にも加わっていた。インタビュー第2回では、社会的にも大きな注目を集めたあの事件の裏側、そして市橋受刑者の素顔について語ってもらった。(第2回/全3回)

インタビュー第1回3回連続無罪”を勝ち取った“最強弁護士”高橋裕樹「勝負をかけるときは赤パンツ」


■市橋が捕まる前から、弁護したいと思っていた

――リンゼイ・アン・ホーカーさん殺害事件についてですが、どういった経緯で市橋達也・現受刑者の弁護を担当することになったのかうかがいたいと思います。あの事件の弁護は、国選・私選のどちらだったのですか?

高橋裕樹弁護士(以下、高橋)  あの時は私選でした。国選でやると弁護士は多くて2、3人しかつけないんですよ。ただ、あの事件は社会的な影響が大きかったですし、知らなければならないことも多かったから、6人体制で弁護団を組んでいました。そういった事情で、当事者からの依頼で個人的に引き受ける私選という形になりました。ただ、容疑者本人にお金がある状態ではなかったので、結局弁護士は全員無償で弁護に当たっていました。

――えっ! 無償で仕事を引き受けることもあるんですね。

高橋  僕は当時弁護士になって間もなかったのですが、所属していた事務所から、「給料をもらっているのに金にならない仕事をしているとは何事か」ということになってしまい、結局裁判の終わりまで残ることはできなかったのですが、起訴されるまでと、起訴されてからしばらくは弁護団に参加していました。

「市橋を説得したのは僕。無償で弁護した」前代未聞の3回連続無罪弁護士が明かす、リンゼイさん殺害事件の真実とは?の画像2撮影:編集部

――では、高橋弁護士が弁護団に選ばれた経緯を聞かせてください。

高橋  実は彼が捕まる前から、彼の弁護をやりたいと言ってたんですよ。僕は彼と同い年で、しかも同じ千葉大だったこともあって、いつ捕まるか分からなかったですけど「絶対にできることがある」と千葉の弁護士会の上層部に訴えていました。それで実際に市橋が捕まって、6人の弁護団の中に選ばれたという流れです。

――同い年で同じ大学というのは、何か縁のようなものを感じますよね。弁護団の記者会見がテレビでも放送されていましたね。

高橋  僕としては、あの記者会見に意味はあったのかな、と思いますね。あの事件は取り調べが異常に長かったりして、そういったことについて、社会に問題提起したかったんです。でも、マスコミが集まる理由はそこじゃなくて、市橋が何を話したかとか、彼の様子はどうだとか、そういうことが知りたいんです。記者会見ではそういった質問が集中してしまって、それに対して答えるのが僕の役目だったので、結局は僕がよくテレビに出ていました。

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