タイ僧侶が彫る、“不死身になれる”タトゥー「サックヤン」の神秘! 巨大刃物でザックリと…
サックヤンを知らない人からすれば爆弾は偶然だろうし、腐敗しなかったのは刺青のインクに鉛かなにかが入っていたからではないか、という考えに行き着くだろう。しかし、タイではそんな議論は巻き起こらない。なぜなら、それがサックヤンの力だと一般的に信じられているからだ。
サックヤンは僧侶、あるいは僧侶に許されたカラワートと呼ばれる彫り師が施術を行う。最近は還俗した僧侶が神秘の力を使って商売にせっせと勤しんでおり、巷ではアージャーン(大先生)と呼ばれる。
サックヤンはステンレス製の長い針で彫っていく。街中のタトゥーショップのように機械(電動式の用具)では彫らないので時間がかかる。腕のいいアージャーンやカラワートであればフリーハンドで大きな図柄や経文を彫り込むことが可能だ。最後に読経で魂や力を吹き込まれ、本物のサックヤンとなる。稀に偽物のアージャーンがいて、間違ってそんな人物に施術を依頼すると、ただのサックヤン風刺青になってしまい、お守りとしての役目を果たさない。
本物のサックヤン彫り師であれば、最後の読経で施術された者はブルブルと身体が震えだし、咆哮と共に立ち上がったり暴れ回る。あとで彼らに話を聞くと「アージャーンの経を聴きながら手を合わせているだけで記憶にはまったくありません」という。入り込むのはハヌマーン(サルの神)やトラなどの動物霊で、周囲の人たちはそれを見てそのサックヤンが本物であることを実感する。
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊タイ僧侶が彫る、“不死身になれる”タトゥー「サックヤン」の神秘! 巨大刃物でザックリと…のページです。タイ、高田胤臣、サックヤン、刺青、ハヌマーンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで